ダウ指数に現れたゴールデンクロス

米国の個人投資家たちが、株に対してやや強気になった。AAIIの調査によると、先月12月、株に回された資金は11月より3%多い56.1%となった。歴史的に見た場合、株へは通常60%の資金が割り当てられているから、投資家たちはまだ株に対して慎重な態度だ。

国債や社債などには21.7%の資金が回され、ここ13カ月間で最高のレベルに達しただけでなく、歴史的平均値である15%を31カ月連続で上回った。現金がポートフォリオを占める割合は11月のレベルを3.5%下回る22.2%となった。(歴史的平均は25%)

チャールズ・ロットブラット氏(AAII)は、こう書いている。

高ボラティリティ、低経済成長率、ヨーロッパのソブリン債危機、そして膠着状態な米議会などが要因となって、個人投資家たちは、株に対してまだ積極的になれない状態だ。そして同時に、投資家たちは利回りの低い国債やマネーマケット・ファンドにも不満を抱いている。

先日引用したヒラリー・クレーマー氏(GameChangerStocks.com)の低金利に関する言葉を、もう一度引用しよう。

米国債の大幅下落が、2012年の大きなニュースの一つになると思う。資金を守る安全な場所として国債が選ばれていたが、こんな低利回りでは利益はほとんどゼロに等しい。いくら安全だと言っても、リターンの低い物に資金が永久に停留することはないから、2012年は資金が国債から米国株式市場に流入するだろう。

ご存知のように、国債が買われると利回りが下がり、反対に国債が売られると利回りは上昇する。下は、米国の長期国債(30年物)の週足チャートだ。




今のところ20週移動平均線に支えられている。しかし1と2で示したように、ひょっとしたら二番天井かもしれない、と思っている人が多いのではないだろうか。MACD(B)には、Aのような明確な売りシグナルは出ていないが、ファストラインは既にスローラインより下だ。二番天井と解釈して既に空売っている人たちは、どのあたりを目標にしているのだろうか。




先ず最初の目標は135付近に位置するAの安値。次の目標値Bは、このように計算することができる。

1と2を結んでできた抵抗線は146付近に走っている。この抵抗線とAの安値の差は11ポイントだから、この差をAの安値から引くと、目標値(B)となる124を得ることができる。

・ 146 - 135 = 11
・ 135 - 11 = 124

ヒラリー・クレーマー氏は、2012年は国債が売られて資金が株へ流入すると述べているが、こんなチャートがstockcharts.comに掲載されている。


チャート: stockcharts.com 

ダウ指数の日足チャートだが、50日移動平均線が200日移動平均線を下から上にクロスして、買いシグナルとして知られるゴールデンクロスが起きている。もちろん、このクロスは騙しである可能性もあるが、言うまでもなく売り手には嬉しくない現象だ。


(参照したサイト:A Golden Cross for the Dow Industrials

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