去年最高だったファンドに投資してはダメ!?

最初のものは最後になる、というのが今朝のマーク・ハルバート氏の話だ。氏は600人を超える投資アドバイザーたちを追っているのだが、昨年このアドバイザーは絶好調だったから今年も行けるだろうと単純に結論することは、かなり危険なようだ。

Dines Letterというレアアースを中心にした株ニュースレターがある。2010年の成績は+139.2%だったが、2011年は一転してマイナス54.4%という惨憺たる結果に終わった。Dines Letterは特別な例ではない。去年好調だったポートフォリオに投資したらどうなるか、ということを過去21年間にわたって調べてみたところ、このやり方だと23%の損が出てしまう。

なるほど、2011年好調だったアドバイザーの意見に100%従うことは、あまり得策でないようだ。では、その逆をしたらどうなるのだろう。去年冴えなかったポートフォリオを選べば、今年好成績を上げることができるのだろうか。ハルバート氏は、こう説明している。

昨年優秀だったニュースレターのポートフォリオに投資しないで、昨年最悪だったポートフォリオに投資をすると、年率で50%を超える損となる。

最高のポートフォリオもダメ、最悪のポートフォリオもダメなら、昨年まあまあだったものを選べばよいのかなと思ってしまうが、問題は期間にあるようだ。テレビや色々なサイトで、「去年最も成績が良かったトップ10ファンド」、などといった特集があるから、どうしても昨年優秀だったファンドが注目されてしまう。しかし私たちは、こんなことを考慮してみる必要がある。

去年最高最悪だったポートフォリオは、ほぼ間違いなく今年冴えない成績となる。何故なのだろうか。理由は、それらのポートフォリオには大きなリスクが伴うためだ。長期的に見れば、どのポートフォリオも一度や二度は大きな損を出すことがある。しかしリスクの高いポートフォリオほど、大きな損を出す確率が高くなる。

という訳で、昨年一年だけという短い期間だけの成績を重要視することは危険だ。

このニュースレターは本当に信用できるのだろうか。このポートフォリオは本当に優れているのだろうか。これらの質問に対する回答を得るためには、単に去年一年間だけの結果ではダメだ。少なくとも過去5年間の成績を見てみること。できるなら15年間の成績がほしい。投資の世界では、熱いものがあっという間に冷めてしまう、ということを忘れないでほしい。


マーク・ハルバート氏


(参照したサイト:The first shall be last

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