実際は思ったより悪かった米国住宅市場

先日のブログで書いたように、全米不動産協会は、中古住宅販売件数を実際の数より多めに発表していた。そして今日、下方修正された数値が報告された。

・2007年から2010年の間に販売された中古住宅件数は、年率平均で14%の下方修正となった。米国住宅市場は、思っていた以上に悪かったわけだ。(MarketWatch)
・2007年、実際に販売された中古住宅件数は504万件であり、全米不動産協会が発表した数字は565万件だった。2008年と2009年に販売された件数は、全米不動産協会から発表された数字より16%少なかった。2010年に実際に販売された件数は、発表値より15%低かった。(CNN)

今日の修正について、専門家たちはこう語っている。

・経済を展望するにはデータが重要になる。しかし今日発表された修正値が、今後の住宅市場分析に影響を与えることはない。米国の住宅市場が暴落した事は誰でも知っている。今日明らかになったことは、暴落は思ったよりも大きな暴落だったということだ。 -- マーク・ザンディ氏(Moody's Analytics)
・建築業者たちは、住宅市場の健康状態を把握するために、全米不動産協会から発表される住宅販売件数を参考にしている。販売件数と同様に在庫状況も重要であり、在庫が増え続けているときは、あまり積極的に家が建てられることはない。-- デイビッド・クロウ氏(全米住宅産業協会)

そもそも何故、全米不動産協会は販売件数を数え間違えたのだろうか。同協会のチーフ・エコノミスト、ローレンス・ユン氏は、こう説明している。

余分に数えてしまった理由の一つにデータベースをあげることができる。コロラド・スプリングスにはコロラド・スプリングスのデータベースがある。だからコロラド・スプリングスで家が一件売れると、それはコロラド・スプリングスのデータベースに記録される。しかし、デンバーのデータベースにもコロラド・スプリングスのデータが含まれてしまうことがあるから、同じ家の販売が両方のデータベースに記録されてしまうという事態が起きてしまった。

読者たちの書き込みを見てみよう。

・修正された中古住宅販売件数は本当に信用できるのだろうか?(stnstealさん)
・今日から数年後、こんな事が発表されそうだ。「あれは不景気ではなく恐慌だった。」(firstlightさん)
・単なる販売件数なのに、どうして数え間違いが起きるのだろう。意図的な間違いなのだろうか、それとも調査機関が無能なのだろうか。(KPMCOさん)
・全米不動産協会に属する会社で働いていたことがある。あの頃は高金利だったから、家を買う人は少なかった。しかし現状を良く見せるために、責任者は社員たちに、一件の販売を二件と数えることを言い渡していた。(Mugwumpさん)の






(参照したサイト:Home sales during housing bust worse than thought

Existing home sales to be revised lower

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