先ず、ポール・ラ・モニカ氏(money.cnn.com)の言葉をもう一度引用しよう。 「ダウの犬たち(Dogs of the Dow)」と呼ばれる投資方法がある。ダウ30銘柄で配当利回りが最も高い10銘柄に投資する方法だが、もしこのやり方で今年投資していたとすると、今年ここまで(12月21日時点)の利益は10.8%だ。(ダウ指数は+4.6%) 配当金も含めて計算すると、ダウの犬たちの成績は+14.9%になり、ダウ指数の方は+7%になる。ダウの犬たちの中で、特に目立ったのはマクドナルド、そしてファイザーだ。さて、2012年もダウの犬たちは勝者となるだろうか? 下記は、dogsofthedow.comに掲載されている「ダウの犬たち」の成績をダウ指数そしてS&P500指数と比較したものだ。 資料: dogsofthedow.com 2004年から2010年までの結果が表示されているが、これだけ見ると、ダウの犬たちが主要指数を上回ったのは2006年と2010年だけだ。なんだ、大したことはない、と思われるかもしれないが、長期的に見るとこういう結果になる。 ダウの犬たち: 過去10年間の平均年率 4.6% 過去19年間の平均年率 10.5% ダウ指数: 過去10年間の平均年率 4.8% 過去19年間の平均年率 11.0% S&P500指数: 過去10年間の平均年率 3.6% 過去19年間の平均年率 10.0% ほとんどのファンドマネジャーの成績は、S&P500指数を上回ることができない現状を考えると、ダウの犬たちは決して悪い投資方法ではない。一例をあげると、下が有名なファンド、フィデリティ・マジェランの成績だ。 過去10年間の平均年率 3.3% 過去19年間の平均年率 9.8% こういう数字を見つけた。 過去10年間の平均年率 5.7% 過去19年間の平均年率 12.2% あきらかにダウ指数とS&P500指数を上回っている。これは「ダウの小犬たち(Small Dogs of the Dow)」と呼ばれる投資方法だ。どうやって小犬銘柄を選ぶのだろうか。dogsofthedow.comは、こう説明している。 先ず、ダウの犬たちを選ぶ。(今年のマーケットが終了した時点