日本の株は買えるのかな? -- オン・バランス・ボリュームの話

この辺が天井かもしれない、このあたりが底かもしれない、と思うことがよくあります。そんな疑問に答えてくれる指標の一つに、オン・バランス・ボリューム(OBV)があります。先ず、この指標の説明です。

オン・バランス・ボリューム(OBV)は、出来高を指数化し、その方向性に着目して売買のタイミング計算する分析方法です。

(1)上昇トレンド時、OBVが上昇傾向にある時は、上昇トレンド継続の可能性が大きい
(2)上昇トレンド時、OBVが下降傾向あるいは横ばいになった時は、上昇トレンドの終わりの可能性あり
(3)下降トレンド時、OBVが下降傾向にある時は、下降トレンド継続の可能性が大きい
(4)下降トレンド時、OBVが上昇傾向あるいは横ばいになった時は、下降トレンドの終わりの可能性ありと考えます。(岡三オンラインから抜粋)

下は、アップルの日足チャートにOBVを入れたものです。




このチャートには、上記した2番目の様子がよく表れています。



知り合いのトレーダーたちも騒いでいたので、この日のことはよく憶えています。(OBVに入れた緑色の線(3)は20日移動平均線です。) 10月の中頃(2)、アップルは高値を更新しています。しかし1,2で分かるように、OBVの方は大きく下げる形となり、ダイバージェンスという現象が顕著となりました。(20日移動平均線(3)も下降しています。) 売りシグナルだ、ということで空売った知人もいましたが、なにせ人気株のアップルですから売りを躊躇した人の方が圧倒的に多かったことでしょう。もちろん、2でわざわざ空売らなくても、持ち株を少し利食っておこうという警報にはなったことでしょう。

最近心配されているのはダウ銘柄のIBMです。



2の高値は1と同じレベルですが、OBVの方は下げ、これもダイバージェンスが起きています。移動平均線(3)も上昇が止まり、買いの圧力が頭打ち、といった雰囲気です。株価の方は今のところ50日移動平均線(4)に支えられていますが、ここを割ってしまうと、大きな売りが出てきそうです。



上は、日本の株に投資をしている上場投信、iShares MSCI Japan Index (EWJ)の日足チャートです。パターンはアップルやIBMとは反対になります。株価の方は下げていますが、見てのとおりOBVは上昇し、ポジティブ・ダイバージェンスが起きています。買いシグナルと解釈する人もいる筈ですから、ここから大きく上げることは無理でも、数日間に及ぶ反発ラリーが展開される可能性があります。日足だけでなく、週足チャートも見てみましょう。




1で分かるように、OBVは安値を更新し、週足チャート上にはダイバージェンスを見ることはできません。ということで、長期的にはiShares MSCI Japan Index はまだ買えないが、短期的にはラリーが期待できそうといったところでしょうか。


(情報源:テクニカル分析-OBV(オン・バランス・ボリューム))

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