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11月, 2011の投稿を表示しています

我々はヨーロッパを救済しようとしているのではない!?

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もし淀川長治さんが映画評論家ではなく株の評論家だったら、今日の爆発的なマーケットをどのように解説しただろうか、などと考えていたら楽しい気分になってきた。4%を超える、とにかく強烈なラリーが展開されたわけだが、買い材料となった二つのニュース・ヘッドラインを見てみよう。

・中国、預金準備率0.5%下げ 3年ぶり金融緩和へ :日本経済新聞 ・日米欧、ドル資金供給を拡充=欧州危機に対応 :時事ドットコム
そして米国内のニュースでは、11月のADP全国雇用者数は予想されていた+13.0万人を上回る+20.6万人と発表され、今週金曜の雇用統計が明るい内容になりそうだ、と期待感が高まっている。

さて二番目のヘッドライン、「日米欧、ドル資金供給を拡充=欧州危機に対応」を見たら、この絵を思い出した。




早速こういう批判が出ている。

連銀のしていることは2008年の金融危機の時と大して変わらない。2008年の時は、政治的なつながりの深い大きすぎて潰すわけにはいかない企業を救い、今回はヨーロッパを救済する。そもそも、ヨーロッパの経済危機の原因になったのは法定不換紙幣だ。ここで法定不換紙幣を更に注入することは、問題の解決にならない。(ロン・ポール下院議員)
しかし、ダラス連銀のリチャード・フィッシャー総裁は、「今回の措置は経済成長のためであり、ヨーロッパの救済ではない」、と述べている。

話をもとに戻そう。とにかく今日のマーケット急騰には驚いた。昨日火曜の弱い引け方を見たら、まさかこんなに強い上昇が訪れようとは、まったく想像することができなかった。特に、半導体銘柄は下げるに違いない、と思った人が多かった筈だ。




上は、半導体銘柄に投資している上場投信の日足チャートだ。Aが昨日のローソク足。50日移動平均線に達することなく失速、ほぼ安値引けという形だから、明日は下げるぞと思った人が多かったことだろう。しかし、今日形成されたのは大陽線(B)。騙された、と慌てた人も多数いただろうが、騙しもパターンの一つだから諦めるしかない。

下はS&P500指数の日足チャートだ。




形成されていた三角形の線を延長させたものだが、今日の終了は、ちょうどこの延長させた上辺の所だ。言い換えれば、買っていた人たちには全部売らないまでも、一部手仕舞いのポイントになる。もちろん、無謀に聞こえるかもしれないが、今日の引け間…

アメリカン航空の破綻から何を学ぶ??

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やはり倒産か、と思った人たちが多かったようだ。アメリカン航空の親会社、AMRコーポレーションは連邦破産法第11章の適用を申請し、企業再建型倒産の手続きをした。エディ・エルフェンバイン氏(crossingwallstreet.com)は、こんな感想を述べている。

悲しい事実は、航空会社への投資は、極めて悪い結果になってしまうことが多い。あのウォーレン・バフェット氏でさえ、航空会社の投資では損を出している。なぜこうも航空会社は投資に不向きなのだろう。際限なく続く労働組合との戦い、厳しい価格競争、更に規制と自由化の両方が航空業界を傷つける結果となっている。
9月21日になるが、労働組合についてforbes.comは、こう書いている。

アメリカン航空は、航空会社の中で最も生産性が悪い一社に数えられている。ライバル会社は、連邦破産法第11章の適用を申請することで、労組側と効果的に交渉することが可能になった。しかしアメリカン航空の場合は、割高な労組側の要求を飲み続け、経営費の約31%が人件費で占められている。(デルタ航空、ユナイテッド航空の場合は22%から23%。)もしアメリカン航空が連邦破産法第11章の適用を申請し、労組側との話し合いに成功するなら、8億ドルにおよぶコストを節約することができる。
こう聞くと、会社を潰したのは労働組合だ、と結論してしまう人もいると思うが、エルフェンバイン氏が指摘しているように、この業界には問題が多すぎる。

アメリカン航空の企業再建型の倒産が現実となり、これでUSエアウェイズとの合併の可能性が高まった、という見方がある。バジリ・アルコス氏(Morningstar)の意見を抜粋しよう。

この合併はうなずける合併だ。USエアウェイズには低コストな国内線体制があり、アメリカン航空には強い国際線の基盤がある。たとえ合併が実現しなくても、アメリカン航空の倒産は、この業界に好影響となるだろう。会社の生存をかけて、アメリカン航空は積極的に価格競争を展開してきた。しかし今回の倒産で、アメリカン航空は身軽なコスト組織に変身することが可能になり、向こう長期間にわたって航空券価格も上昇していくことだろう。
この倒産から、どんなことを学ぶことができるだろうか。splatf.comは3点指摘しているが、一番最後の3つめを引用しよう。

ライバルがコスト削減に力を入れてい…

買われているのは生活必需品関連銘柄と国債

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反発ラリー、迫るレジスタンス

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今日の大きな上げは、これから先の相場を予想しているわけではない。とにかくひどいマーケットが続いていたから、単なる一時的な反発、リリーフ・ラリーのようなものだ。---The Fly(ibankcoin.com)
月曜のマーケットが終了した。ダウ指数は+2.59%、S&P500指数は+2.92%、そしてナスダック市場は+3.52%の大幅上昇となった。株関連のツイートを見ていて感じたことは、上記したThe Flyのコメントのように、今日の反発ラリーは買いの好チャンスだ、と言う意見は少ない。実例をいくつか挙げると、米国の投資家にはお馴染みのジム・クレーマー氏は、「この急騰は、先週損切ることができなかった株を処分するチャンスだ」と述べ、stocktwits.comのハワード・リンゾン氏は、「ポートフォリオをきれいにするチャンス」と語り、alphatrends.netのブライン・シャノン氏は、「現時点においての買いはデイトレードにとどめるべきだ」と述べている。

S&P500指数に連動する上場投信、SPDR S&P 500 (SPY)の日足チャートを見てみよう。




月曜(B)、マーケットは窓を開けて強いスタートを切った。形としては、61.8%の値戻しレベル(A、10月の安値から高値で測定)がサポートになり一転反発したと言うことができるが、今日のマーケットで大きく利益を上げたのは、先週金曜の終了間際で買っていた人ちだ。もちろん、38.2%レベル、50%レベルが崩れてしまった後だから、金曜の買いは勇気の要る行為だ。




マーケットは、どのあたりまで上昇するだろうか。目先のレジスタンスになりやすい場所は4箇所ある。直ぐ頭上に控えているのは50日移動平均線(1)、その上には、10月の高値から先週の安値で計算した38.2%の値戻しレベル(2)、そして更にその上には、50%の値戻しレベル(3)と20日移動平均線(4)が待っている。



火曜は二つのレベルに注目だ。上は15分足チャートだが、今のところ月曜に開けた窓の下限(A)がレジスタンスになっている。もう一つの注目は今日月曜の安値(B)だ。マーケットがダウントレンドなだけに、明日あっさりと今日の安値を割るようなら、さっそく失望売りを呼ぶことになりそうだ。



(情報源:Step Up and Get Your Heads Sm…

マーケットは売られ過ぎ、週足に注意

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上は、ストリート・ドット・コムから抜粋した、オンライン意見調査の結果です。

あなたは今週の相場に、どんな姿勢で臨みますか?
強気 39.86% 228票
弱気 50.52% 289票
中立  9.61%  55票
7連敗という冴えない相場が続いていますから、とうぜん弱気が優勢だろうと思っていましたが、10対1で弱気の勝ちというような極端な数字ではありません。言うまでもなく、今週もヨーロッパからのニュースにマーケットは大きく左右されることになりそうですが、現在のS&P500指数の位置を見てみましょう。




短期トレンドを示す20日移動平均線(1)は明らかな下げ方向、そして中期トレンドを示す50日移動平均線(2)は上昇が止まり、少しですがやや下向きになっています。赤い線は、長期トレンドを把握するために広く使われている200日移動平均線です。一般的に言われることですが、マーケットが200日移動平均線より下で推移している場合はベアマーケットである、と解釈されています。




とても弱いマーケットですが、S&P500指数は、今のところ何とか61.8%の値戻しレベル(A)に支えられています。ストキャスティクス(B)も売られ過ぎレベルに入っていますから、そろそろ反発が来る頃だ、とラリーを期待する人たちもいます。もちろん、ヨーロッパから少しでも明るいニュースが発表されれば、反発ラリーの展開ということになるでしょう。しかし、心配なのは週足チャートです。




ストキャスティクス(1)が売りシグナルを発しています。単に下げが顕著なだけでなく、ファストライン(黒)がスローライン(赤)を上から下にクロスしています。更にマーケットの下げが進むと、MACD(2)もクロスが起きて、売りシグナルを発することになります。

日足という短期レベルでは売られ過ぎですから、そろそろ反発があっても、もちろんおかしくありません。しかし頭上には、レジスタンスになりやすい50日、20日、そして200日移動平均線が控えています。日足を小波、週足を大波にたとえれば、大波である週足のストキャスティクスは下向きです。ということで、日足レベルでの反発は、売りのチャンスとして利用されてしまうような気がします。


(情報源:POLL: Bull or Bear?)


ブラックフライデー、攻撃的な買い物客

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ブラックフライデーがやって来ました。大幅に割り引かれた品物を狙って、人々は店に殺到するわけですが、私は混雑した店は大の苦手です。




YouTubeには、ビデオゲーム売り場で起きた一騒動が、さっそくアップロードされています。今日初めて聞きましたが、このように殺気立った買い物客を、警察は「competitive shopping(競争的な買い物)」と呼んでいます。(攻撃的な買い物、と訳した方が適切かもしれません。)

一騒ぎになった原因は、カッとなった買い物客が、店内で護身用の唐辛子スプレーをふりまいたためです。「買い物客たちの叫び、悲鳴が聞こえてきました。しばらくすると、喉が刺されるような痛みにおそわれ、何度も何度も激しい咳が出ました」、とある買い物客は語っています。

単なるスプレーだったから良かったですが、これが拳銃だったら大事件です。店の入り口には空港と同様に、金属探知機のような物が置かれる日が来るかもしれません。

この動画を見た人たちの書き込みです。

・店員たちも唐辛子スプレーを所持した方が良いかもしれない。(DerangedHermitさん) ・ひどい行動だと思う。これでは動物と全く変わりはない。(pecan 3.14159265さん) ・気が重くなる光景だ。動物園のエサの時間のようだ。(dwasifarさん)
他にも、ブラックフライデーが始まって間もない午前一時、ウォルマートの駐車場で買い物客が襲われるというニュースも報道されています。犯人の狙いは、買い物客が手に持つ、買ったばかりの品物です。

唐辛子スプレーの一件に話は戻りますが、合計で20人の怪我人が出たそうです。犯人は三児の母親。Xbox 360を他の客に奪われては大変、ということで唐辛子スプレーを使用したようです。

安い品物を目当てに、商店街へ駆けつける気持ちは分からないこともないですが、そんな無理をしなくても月曜はサイバー・マンデーです。大手小売店だけに限らず、様々な店がサイバー・マンデーに参加しますから、ゆっくりとオンラインで買い物をすることができます。長い列もありません。もちろん、唐辛子スプレーの心配もありません。




(情報源:Twenty Injured After Woman Uses Pepper Spray on Black Friday Crowd


"Competitive Sho…

公募価格を割ったグルーポンは買いチャンス???

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グルーポンの取引が始まったのは11月4日。初値は、20ドルの公募価格を40%上回る28ドルだった。その日の高値は31ドル14セント、終値は26ドル11セント、ようするに初日に出来上がったのは陰線だ。そして感謝祭の前日11月23日、グルーポンは15%を超える下げとなり、公募価格を下回る16ドル96セントで取引を終了した。下が日足チャートだ。




公募価格割れの原因について、ロイターはこう報道している。

アナリストは競争激化をめぐる懸念が高まっていることや、空売りのための株を入手しやすくなっていること、市場の地合いが急激に悪化していることを理由に挙げている。 競合相手のリビング・ソーシャルは21日、全国的に事業を展開する20社以上のクーポンを感謝祭明けの「ブラックフライデー」に提供する計画を明らかにした。  またグルーポンがIPOを実施した翌週は空売りするための株を入手しにくかったが、今週は入手が容易になったとの指摘がアナリストから聞かれた。
ビジネス・インサイダーのヘンリー・ブロジェット氏は、こう語っている。

なぜグルーポンは急落しているのだろうか。考えられることは色々ある。ひょっとすると、第4四半期の決算に問題があるのかもしれない。幹事証券会社が、以前のように積極的に株を買い支えていないのかもしれない。もちろん、最近の冴えない株式市場が原因になっていることも考えられる。どちらにしても確実に言えることは、投資家たちは、現在の株価ではグルーポンを買う気は無いということだ。
しかし、ここまで下げているだけに、少し買ってみようかなと思っている人もいることだろう。マーケットの地合が良くなってくれば、割安だなどという理由をつけて、叩かれていた株が買われることがよく起きる。

では一体どこまで下がればグルーポンを買う人たちが殺到するのだろうか。具体的な株価は分からないが、かなり下げないと、積極的な買い手は現れないような気がする。グルーポンの取引がまだ始まっていない10月27日、株番組「マッド・マネー」を担当するジム・クレーマー氏は、こんなことを語っていた。

グルーポンの新規公開株は、ウォール街のプロモーション・マシーンによって作られた産物だ。おそらく最初は跳ね上がることだろう、しかし、グルーポンはババ抜きのババのようなものだから、長居は禁物だ。
ピッチフォークを使ってトレードをしてい…

年末ラリー、はたしてサンタクロースは現れるだろうか?

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これで米国株式市場は6連敗、惨憺たる状態だ。一つ良いニュースがあるとすれば、明日は感謝祭だから、思う存分食べて飲んで相場のことを忘れることができる。もちろん、金曜のマーケット(半日だけ)を見るつもりの人たちは、二日酔いにならない程度に飲んでおく必要がある。

最近の冴えないマーケットを振り返って、The Fly氏は、こんなことを書いている。

これは私も含めて言えることだが、悪化の続くマーケットでは、底値で買ってやろうという願望が出てくる。現在のマーケットには、極端に割安となった銘柄が多く、ここで買いに乗り出す人たちは最終的に大きな利益を得ることができるだろう。しかし今ここで買う人たちは、強制的な売り物に直面することになる。(注:強制的な売り物というのは、最近続出しているマージンコールによる売り。そして年末はヘッジファンドの解約があるから、資金を投資家に返すためにファンドマネージャーは株を売る必要がある。特に今年のファンドの成績はパッとしないから、いつも以上に解約が増えることが心配されている。)もしあなたが、こんなに割安な株を見逃すことはできないという理由で買っているなら、この事を頭に入れておいてほしい。強制的な売りが続出するマーケットには、論理的な考え方は通用しない。
「論理的な考え方は通用しない」、という部分を読んだら、今朝のBespoke Investment Groupの記事を思い出した。




月曜、火曜、水曜と感謝祭(木曜)の前日3日間が立て続けに下げたことは過去7回あり、今日の下げでこんな事が起きたのは計8回となった。感謝祭の翌日(Black Friday)のマーケットは4勝3敗、平均すると金曜は0.07%の下げだ。面白いのは、金曜以後の残りのマーケット(Rest of Year)だ。マイナスになったのは1964年(0.81%減)の一度だけで、成績は6勝1敗。平均すると、金曜以後の残り1カ月ほどのマーケットは+2.68%だ。Bespoke Investment Groupは、こう結論している。

残りの期間(Rest of Year)を見た場合、明らかに上がる確率が圧倒的に高い。しかし今年はどうだろうか。ヨーロッパの混乱を考えると、このマーケットは、サンタクロースにはあまりにも重荷かもしれない。

(情報源:Fundamentals and Technicals …

日本の株は買えるのかな? -- オン・バランス・ボリュームの話

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この辺が天井かもしれない、このあたりが底かもしれない、と思うことがよくあります。そんな疑問に答えてくれる指標の一つに、オン・バランス・ボリューム(OBV)があります。先ず、この指標の説明です。

オン・バランス・ボリューム(OBV)は、出来高を指数化し、その方向性に着目して売買のタイミング計算する分析方法です。
(1)上昇トレンド時、OBVが上昇傾向にある時は、上昇トレンド継続の可能性が大きい (2)上昇トレンド時、OBVが下降傾向あるいは横ばいになった時は、上昇トレンドの終わりの可能性あり (3)下降トレンド時、OBVが下降傾向にある時は、下降トレンド継続の可能性が大きい (4)下降トレンド時、OBVが上昇傾向あるいは横ばいになった時は、下降トレンドの終わりの可能性ありと考えます。(岡三オンラインから抜粋)
下は、アップルの日足チャートにOBVを入れたものです。




このチャートには、上記した2番目の様子がよく表れています。



知り合いのトレーダーたちも騒いでいたので、この日のことはよく憶えています。(OBVに入れた緑色の線(3)は20日移動平均線です。) 10月の中頃(2)、アップルは高値を更新しています。しかし1,2で分かるように、OBVの方は大きく下げる形となり、ダイバージェンスという現象が顕著となりました。(20日移動平均線(3)も下降しています。) 売りシグナルだ、ということで空売った知人もいましたが、なにせ人気株のアップルですから売りを躊躇した人の方が圧倒的に多かったことでしょう。もちろん、2でわざわざ空売らなくても、持ち株を少し利食っておこうという警報にはなったことでしょう。

最近心配されているのはダウ銘柄のIBMです。



2の高値は1と同じレベルですが、OBVの方は下げ、これもダイバージェンスが起きています。移動平均線(3)も上昇が止まり、買いの圧力が頭打ち、といった雰囲気です。株価の方は今のところ50日移動平均線(4)に支えられていますが、ここを割ってしまうと、大きな売りが出てきそうです。



上は、日本の株に投資をしている上場投信、iShares MSCI Japan Index (EWJ)の日足チャートです。パターンはアップルやIBMとは反対になります。株価の方は下げていますが、見てのとおりOBVは上昇し、ポジティブ・ダイバージェンスが起きています。買い…

占い、ファンダメンタルズ、アルゴリズム

占いを頼りに投資をして膨大な損を出した、という韓国からのニュースが報道されていた。最初の部分だけ引用しよう。

韓国3位の大財閥SKグループの会長が占い師をあてにした先物投資で巨額の損失を出していた。使われた資金に“横領”の疑いがあり検察当局が捜査している。「元気な韓国企業」といわれ、その経営力が国際的に注目されている大財閥オーナーの意外な裏面として話題になっている。(sankei.jp.msn.com)
ローソク足には「宵の明星」、「明けの明星」、「流れ星」などといったパターンがあるが、初めて聞く人は、まさか株の話だとは思わないことだろう。ひょっとしたら、ローソク足などというものは、占いと大して変わらないと結論する人もいるかもしれない。

株の分析と言うと、売上、利益、キャッシュフローなどの要素が重要視され、テクニカル的なことはあまり話題にならない。短期移動平均線は上向き、といった程度のテクニカルな話なら完全に無視されることはないが、フィボナッチ、エリオット波動などという話になってくると、そういう事に興味がある人でないと中々聞いてくれない。という訳で、ファンダメンタルズの分析が相変わらず主流だから、「占い」を使って投資していますなどと言ったら、頭がおかしいのではと疑われてしまうことだろう。

では、株投資に占いを利用することは全く無意味だろうか。購読をしていないから実績の方は分からないが、ある星占いを使った株サイトに、こんな一文があった。

この高ボラティリティなマーケットで、大衆より一歩先に投資するためには、枠組みにとらわれない考え方をする必要がある。
「枠組みにとらわれない考え方」、という部分がとても気に入った。占いを肯定するつもりはないが、星占いで株の分析をしようというのは、正に反主流的な方法であり枠組みにとらわれないやり方だ。

投資心理という言葉で分かるように、株の投資には心理的な要素も含まれるから、株で勝つためには心理面を鍛えることが大切だ、と主張する人たちもいる。一例をあげると、カーク・レポートは、スポーツ心理学を株の投資に役立てることを勧めている。少し抜粋してみよう。

・勝てるのだという自信を持つこと。 トレードで成功している人が実際に存在するということは、あなたにも成功のチャンスがあるということだ。 ・結果ばかりを考えるな。 最も重要なのは今だ。今してい…

5日移動平均線の位置に注目

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感謝祭前日の米国株式市場は強い??

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木曜は感謝祭、いよいよ今年も大詰めです。感謝祭の前日は株が買われる、感謝祭の前日のマーケットは強い、といったことをよく聞きます。はたして、それは本当なのでしょうか。CXO Advisory Groupが、こんなデータを発表しています。



S&P500指数の感謝祭前後の成績が示されています。

・T-3は感謝祭の3日前、T-2は二日前、T-1は感謝祭の前日のマーケットです。

・T+1は感謝祭の翌日、T+2は二日後、T+3は感謝祭三日後のマーケットです。

・青色の棒は1950年から1989年の平均です。

・オレンジ色の棒は1990年から2010年の平均です。

・0.0%の直ぐ上に赤い横線が引かれていますが、これは1950年から現在までの、S&P500指数の一日の平均上げ幅(+0.03%)です。

CXO Advisory Groupは、こう結論しています。

要約すると、感謝祭前後で米国株式市場が最も強いのは、感謝祭の直前直後である一日前と一日後だ。

(情報源:Stock Returns Around Thanksgiving

S&P500指数はカップ・アンド・ハンドルの逆パターン?

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@ALPINARoadsterSさんが、こうツイートをしていました。



というわけで、さっそくS&P500指数の週足チャートを見てみました。



なるほど、たしかにラウンドトップといった雰囲気です。しばらくこのチャートを見ていたら、リバース・カップ・アンド・ハンドルというパターンを思い出しました。このパターンは、ウィリアム・オニールという人が有名にした「カップ・アンド・ハンドル」の反対パターンになります。先ず下がカップ・アンド・ハンドルです。



Aで示しましたが、ハンドルからのブレイクアウトが買いのポイントです。そして下がリバース・カップ・アンド・ハンドルです。




見てのとおり、カップ・アンド・ハンドルをひっくり返しただけです。ハンドルからのブレイクダウン(A)が売りのタイミングになります。




というわけで、ひょっとするとS&P500指数はリバース・カップ・アンド・ハンドルを形成しているかもしれません。


(情報源:Cup and Handle

こんな株式市場を見るのは初めてだ

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マーケットは、完全にヨーロッパに引き回されている。
・米金融株が急落 欧州危機で世界に変調  新興国、資金引き揚げ警戒 -- (nikkei.com) ・投資家たちはヨーロッパから目を離すことができない。とにかく状況を把握しようと懸命だ。--- フランク・デイビス氏(LEK Securities) ・不安なヨーロッパ情勢ばかりが気になり、米国の投資家たちには、好決算などの良いニュースが耳に入らない。 --- ケイト・ワーン氏(Edward Jones) ・トレード歴20年、こんな株式市場を見るのは初めてだ。いったい、どうやってこの環境でトレードしたら良いのだろうか。先ず言っておきたいことは、難しいマーケットで無理にトレードをする必要はない。何もしないで全て現金というのもトレードの一方法だ。--- (Upside Trader) ・おそらくコンピュータによるものだろうが、売りは波のように押し寄せて来た。売りは広範囲にわたり、避難先として選ばれていた金や原油にも及び、まるで全ての物を現金化しようといった様相だった。更に悪いことに、金曜でオプションが時間切れになるから、これも売りに拍車をかける結果となった。 --- マーク・パド氏(Cantor Fitzgerald) ・国債市場に注目だ。国債市場が語っていることは、我々は明らかに大きな問題を抱え、そう簡単に雲が切れて太陽が現れることはないということだ。--- ボブ・アンドレス氏(Merion Wealth Partners) ・今日のブレイクダウンは本物だろうか、それとも騙しだろうかと議論されているが、チャートを見て言えることは、S&P500指数は三角形の底辺を割り、1120-1220のゾーンの中へ戻ってしまったということだ。 --- chessNwine (ibankcoin.com) 下がS&P500指数の日足チャートだ。




全く冴えない引け方だが、一先ず明日は、上昇する50日移動平均線(1)がサポートになるかに注目してみたい。


(情報源:米金融株が急落 欧州危機で世界に変調  新興国、資金引き揚げ警戒

Two-Part Stock #Market Recap

Stocks in sharp sell-off

Trading This Market)

S&P500指数にできた三角形 -- どちらにブレイクする?

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今年のクリスマスの予算は7%アップ

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皆さんの今年のクリスマス・プレゼントの予算はどのくらいだろうか。ギャラップ社から、こんな数字が発表されている。



上のグラフには、「あなたの今年のクリスマスのプレゼントの予算はどれくらいですか」、という質問に対する回答が示されている。2008年は616ドル(約4万7400円)、2009年は638ドル(約4万9100円)、2010年は714ドル(約5万5000円)、そして今年は764ドル(約5万8800円)だ。もちろん、「いくら使うつもりですか」という話だから、今年のクリスマスで本当に764ドルの金が使われるかどうかは分からない。ギャラップ社は、こう説明している。

・ 2000年、2001年、そして2002年のように出費予定額が前年度を下回る場合、クリスマスの売上は4%以下の低い伸び率となった。 ・ 2008年、出費予定額は29%の大幅下落なり、クリスマス・シーズンの売上は稀な4.4%の減少となった。 ・ 2009年の出費予定額(638ドル)は前年度をわずかに上回り、実際の売上は、前年度とほとんど変わらないマイナス0.4%という結果だった。 ・ 出費予定額は前年度と同じ、または少し上回る場合(2003年、2004年、2005年)は、実際の売上は比較的強い4.7%から5.9%の伸びとなった。 ・ 2010年、出費予定額は前年度を12%ほど上回り、実際の売上は健全な5.2%の上昇となった。 ・ 2006年と2007年は例外になる。出費予定額は前年度を上回っているが、実際の売上は低迷した。
というわけで、出費の予定額が前年度を上回っているからといって、それがクリスマスの売上に必ず好影響となるとは結論できないようだ。

2カ月ほど前のニュースになるが、全米最大のディスカウント店ウォルマートは、5年ぶりにレイアウェイを復活させた。(レイアウェイ:予約販売方式。頭金を払って品物を予約し、残金を支払い終わった時点で、品物を受け取ることができる。) ウォルマートの販売部責任者は、こう語っている。

消費者たちは、家計のやりくりに苦労しています。経済回復はひ弱であり、お客様たちは当社の助けが必要な状態です。
レイアウェイは、恐慌時代に人気となった販売方法だという。2008年、シアーズは20年ぶりにレイアウェイを再開し、2009年、トイザらスがこの販売方法を導入した。そして今年は最大手のウォ…

スーパー・チューズデイ -- 米国小売銘柄

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15日の米国株式市場は面白くなりそうだ。CNNマネーのポール・ラ・モニカ氏が、こんなツイートをしている。



Dick's Sporting Goods Inc. (DKS)、The Home Depot, Inc. (HD)、Saks Incorporated (SKS)、Staples, Inc. (SPLS)、The TJX Companies, Inc. (TJX)、Wal-Mart Stores Inc. (WMT)、と米国消費者にはお馴染みの小売店が火曜のマーケット開始前に決算を発表する。ラ・モニカ氏が言うように、正に小売業界はスーパー・チューズデイだ。

little Arkansas retailer $WMT、とラ・モニカ氏は冗談で書いているが、全米最大のディスカウント店Wal-Mart Stores Incの日足チャートを見てみよう。




好調な上伸が続き、高値更新のブレイクアウトに期待できそうなパターンだ。それでは次に、高級デパートで知られる、Saks Incorporatedの日足チャートを見てみよう。




Wal-Mart Stores Incのような強さは無い。アップトレンドがしっかりしている場合は、上昇する移動平均線が上から短期(20日)、中期(50日)、そして長期(200日)の順番になる。しかし、このSaks Incorporatedの場合は、一番上が200日移動平均線、次が20日移動平均線、そして一番下が50日移動平均線だ。更に、200日移動平均線は、まだなだらかな下げが続いていることにも注目したい。

小売セクターに投資する方法でポピュラーなのは、小売銘柄専門の上場投信(Retail HOLDRS (RTH))の活用だ。下が日足チャートになる。



今日月曜(1)たしかに陽線で終了しているが、やや目立つ上ヒゲは、明日の決算を気にする投資家たちの心理状態を表しているようだ。米国消費者たちは、どの程度の金をショッピングに使っているのだろうか。明朝の結果が楽しみだ。

来週は200日移動平均線が話題になりそうだ

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長期トレンドを把握する一方法として、200日移動平均線が多くの人たちに活用されているが、数日前こんな記事があった。



原油(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)が200日移動平均線を上回った。既にダウントレンドラインを突破し、今回の200日移動平均線ブレイクアウトで、いよいよ新アップトレンドの開始だろうか。(Bespoke Investment Group)
よく聞かれる疑問だが、ヨーロッパの経済状況はガタガタなのに、なぜ原油の値段が上がるのだろうか。景気が悪いのだから、原油の需要が減って、原油価格は下降するべきではないだろうか。さて、皆さんなら、どう回答するだろうか。こういう説明を見つけた。

原油は単に消費される物ではなく、金のような価値のある商品とみなされ、情勢が不安なときは投資資金の避難場所として選ばれる傾向がある。更に国際原子力機関によると、イランが原爆を製造しようとしていることは明確であり、イスラエルによるイラン攻撃が懸念される。もちろん、この懸念は原油を上昇させる一因となった。
話を200日移動平均線に戻そう。この移動平均線は、単にトレンドをつかむために活用されているだけでなく、売買のタイミングに使っている人たちも多い。例として、いくつか日足チャートを下に載せたが、来週は200日移動平均線が話題になりそうだ。



Semiconductor HOLDRS (SMH): 半導体銘柄に投資をしている上場投信



iShares Dow Jones Transportation Average (IYT): 運輸/運送株に投資している上場投信




Energy Select Sector SPDR (XLE): エネルギー銘柄に投資をしている上場投信


(情報源:Oil Breaks Above 200-Day Moving Average

U.S. economy remains at risk from European financial mess

11/11/11にあやかろう! -- 宝くじが販売停止?

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日本は既に12日だが、こちらアメリカは11日がまだ半分ほど残っている。2011年11月11日、11/11/11ということで、やたらと1が並ぶ珍しい日だ。だからと言って、今日は1を選べば宝くじに絶対に当たるなどという保証は無いのだが、ミシガン州ではこの1が選べなくなってしまった。




自分で4つの数字を選ぶDaily 4という宝くじがミシガン州にある。11/11/11にあやかろう、ということで1-1-1-1の組み合わせを買う人が殺到し、この1が4つの組み合わせくじが販売中止となってしまった。当然のことながら不平、苦情、不満を訴える人も増え、ミシガン州はこう説明した。

Daily 4には4000万ドルの責任上限がある。一定の数字に買いが集中し、もしその数字が当たり番号となり、さらに賞金支払額が4000万ドルに達する可能性がある場合は、自動的にその数字の組み合わせの販売が中止される。
ツイッターも11/11/11が今日の人気ツイートになっている。






オジー・オズボーンの奥さん、シャロンさんはこんなツイートをしている。



11月11日はベテランズ・デイ(退役軍人記念日)でもある。シャロンさんは、命をかけて平和のために戦ってくれた軍人たちへ感謝のツイートだ。


(情報源:Michigan Lotto suspends 1111 ticket sales for Daily 4 purchases

米国株式市場 -- 注目のNR7

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重要なレベルに迫る株式市場

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売り手はやりにくい、と昨日書いたら、今日は早速3%を超える大幅下落です。こういきなり簡単に一転急落されると、さも自分が素晴らしい逆指標になった気分です。報道によれば、イタリアが今日の株全面安の原因になったとのことですが、この急落で株価の方は重要なレベルに迫っています。




上はS&P500指数の日足チャートです。1で分かるように、今日の下げで、マーケットは一段低い高値を形成です。このまま下げが続き、2の安値を割ってしまうと一段低い安値が形成され、これは10月から始まった短期アップトレンドが崩れることを意味します。あと大して距離はありませんが、先ず、この2の安値がサポートになるかが注目です。

また、先行指標として有名な、ダウ運輸株指数にも注目です。




これもS&P500指数と同様に、2の安値が迫っています。そして下は、マーケットとは反対に動くボラティリティ指数の日足です。




この指数はFear Index(恐怖指数)とも呼ばれ、今日の長いローソク足(1)に、怖くなった投資家やトレーダーたちが株を手放した様子が示されています。いつもこんなに分かりやすいパターンが出来るとは限りませんが、次の買い出動は、2のような反転を示すパターン(つつみ線)が出現するのを待ちたいと思います。

売り手はやりにくい --- テーマは一転反発

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短期的には売り、長期的には買える??

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いくら何でもエイボン株は売られ過ぎだ、という意見が出ている。



エイボン=化粧品ということは知っているが、それ以外のことは私には全く分からない。たしか知人の奥さんが、週末にエイボンの製品を売っていたと思うが、かなり前のことだからもうやめてしまったかもしれない。下は日足チャートだ。



矢印で示したが、10月27日、証券取引委による取り調べニュースが原因となって、エイボンは約20%の暴落となった。記事を抜粋しよう。

米化粧品大手エイボン・プロダクツは27日、外国当局者への贈賄容疑で米証券取引委員会(SEC)が同社を正式に調査していることを明らかにした。 期待外れの四半期決算と同時に出てきたこの公表に伴い、同社が3年前から内部調査をしている出来事がさらにクローズアップされることになった。内部調査はまず、中国で不正があったとの疑いが浮上したことから始まったが、その後、不正疑惑は中南米の同社中核市場を含む各地に広まった。(ウォール・ストリート・ジャーナル)
その後、株価の方はやや回復しているが、現在チャート上に形成されているのは、ベアフラッグ(A)と呼ばれる売りパターンだ。

贈賄容疑などと聞くと、ますます買いにくくなってしまうが、ブルームバーグはこんな買い材料をあげている。

米証券取引委員会のニュースで大幅下落となったエイボンは、世界で最も割安な化粧品会社となった。この業界の平均値と比較してみると、現在のエイボンは50%ほど割安だ。ティモシー・グリスキー氏(Solaris Group)は、「現在の株価は魅力的です」と語り、エイボンが買収ターゲットになる可能性もあるようだ。
上記したように、日足チャートに出来上がっているのはベアフラッグだから、今は買いを考えるのではなくフラッグの下辺を割ったところで空売ることになる。しかし、もっと長い目で見てみると、週足チャートには面白いパターンが形成されている。




安値圏に形成されるメガホンの下辺がサポートになった可能性がある。更に、株価は下げているものの(1)、反対にMACDのヒストグラム(2)は既に上昇が始まり、ダイバージェンスと呼ばれる買いパターンも見える。というわけで、たとえ株価が日足のベアフラッグから下放れても、さほど下げない可能性がある。


(情報源:SECがエイボンを正式調査―海外での贈賄容疑で


Avon Hit by SEC Whil…

初日を陰線で終えたグルーポン

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金曜、グルーポンの取引が始まった。当然のことながら、日足チャートで見ると、ローソク足はたったの一本だけだ。




先ず、形成されたのは陰線。もう少し詳しく見てみよう。

公募価格: 20ドル

初値: 28ドル

高値: 31ドル14セント

安値: 25ドル90セント

終値: 26ドル11セント

出来高: 4980万株

月曜の取引はどうなるだろうか。たった一本の陰線だが、上ヒゲがやたらと目立ち、買い手が続かず失速した様子がよく表れている。

買い手たちは、どんなタイミングでグルーポンを買ってくるだろうか。5分足チャートに移ろう。




1(赤)は5移動平均線、そして2が20移動平均線になる。両方とも下降し、売り圧力が強いことが示されている。言うまでもなく、買い手が強くなってくると、両方の移動平均線は下げ止まり、更に買いが強くなってくると、5移動平均線が下から上に20移動平均線をクロスする。移動平均線は、あまりに広く活用されているから面白味がない、と言う人たちも多い。しかし、テクニカル分析のベテラン、ジョン・マーフィー氏は、こう語っている。

移動平均線に注目すること。移動平均線は、客観的な売買シグナルを発する。移動平均線は、銘柄のトレンドを明確に表し、トレンドが転換しそうなこともおしえてくれる。
下の三つは、よく使われる2本の移動平均線の組み合わだ。

・ 4と9

・ 9と18

・ 5と20

もう一度グルーポンの5分足チャートを見てみよう。27ドル25セント付近(3)が、レジスタンスラインになる可能性があるから、もしそこをブレイクするなら買いが集まりそうだ。


(情報源:John Murphy's Ten Laws of Technical Trading

親と同居する若者が増え続けるアメリカ

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アメリカの失業率が9.1%から9.0%に下がった。万歳三唱は聞こえてこないが、ナンシー・ペロシ氏(民主党)は、「もし大統領の刺激策が無ければ、失業率は15%に達していただろう」、と語ったようだ。15%と比べれば、たしかに9%のほうがましだが、どちらにしても相変わらずの高失業率だ。

CNNがこんな事を報道している。

両親と同居する若い男性が増えている。最近の調査によると、25歳から34歳の男性の19%が両親と同居しており、2005年の数値から5ポイント上昇している。(同年代の女性の場合、10%が両親と同居し、6年前は8%だった。)
こんな状態になってしまったのは、ご察しのように、大学を出たが仕事が見つからない、就職は出来たが給料が低すぎてアパート代を払えない、といったことが原因だ。子どもが家に戻って来ることを喜ぶ親、もちろん迷惑に思う親もいることだろう。

こういう意見がある。

若い世代の両親との同居増加は、米国の世帯状況を変化させている。子どもが独立して、自分の住む場所を獲得すれば、これは米国に存在する世帯数が増えることになる。平均してみると、米国では世帯数が毎年120万ほど増えている。しかし、現在のような勢いで親と同居する若者が増えていくと、世帯数の増え方は通常の120万を15万ほど下回ることになるだろう。 --- マーク・ザンディ氏(Moody's Analytics)
世帯数の伸びが鈍化すると、どんな事が起きるだろうか。ケン・ジョンソン氏(フロリダ・インターナショナル大学)は、こんな事を指摘している。

若い世代が両親の家に戻るということは、米国の住宅市場に悪影響となる。本来ならアパートを借りる、または住宅を購入することになるのだが、これだけ多くの若者が両親と同居してしまうと、住宅価格が更に下がることになるだろう。
読者のこんな書き込みがあった。

大学を卒業したが景気が悪くて職が見つからない。仕方ないので両親と同居することにした。これは、そんなに悪い話だろうか。例えば25歳の若者、大学は卒業していない。現在働いているが、得ている収入は最低賃金だ。もちろん明るい将来も無い。こちらの方がずっと悲惨ではないだろうか。
米国の非農業部門の就業者数に関する、こういうチャートを見つけた。



ピークを結んだ赤い線が示すように、1940年代二桁あった就業者数の伸び率は、明…

短期トレード用の銘柄選び -- 一例

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アメリカの個人トレーダーたちは、どんな銘柄をトレードしているのですか、という質問をよく受けます。数日間、数週間といった短い期間で決着をつけたい場合は、やはり動きの良い銘柄を選ぶことが大切になります。あるトレーダーが冗談で言ってましたが、短期トレードに向いている株は、少し心配になって軽い寝不足になるものが良いそうです。

動きの良い株は、「乱高下する株」、「ボラティリティの高い株」、「一日の値幅が大きな株」、といった言葉で表現されます。水曜のbespokeinvest.comには、こんなリストが掲載されています。



(全リストは一番下にある情報源をクリックしてください。)

上のリストには、株価が10ドル以上のS&P1500指数に含まれる銘柄で、一日の動きが派手なものが記されています。左半分は50日移動平均線が上昇しているもの、そして右半分は50日移動平均線が下降しているものになります。

一番上の左側の株、STMPを見てみましょう。一日の平均値幅(Average Intraday Spread)は7.9%という、とても値動きの良い銘柄です。では、この株はトレードできそうでしょうか。売上、PERなどといった話は抜きにして、単にチャートだけで判断してみましょう。



20日(1)、50日(2)、そして200日移動平均線(3)は全て上向きです。言い換えれば、短期、中期、長期トレンドの全てが強いアップトレンドです。高値を更新した後、ここ数日間下げていますが、見たところ以前のレジスタンス(4)が、今度はサポートになったようです。というわけで、上昇が再開したところで買ってやろう、と計画している人たちが多いことと思われます。実際の買いのタイミングは、短いタイムフレームのチャート(60分足、30分足など)を利用します。

とこれだけで話を済ませば単純な事なのですが、他人の意見を聞くと、この銘柄買いに躊躇することになります。よく聞くのは、こんな意見です。

STMP(Stamps.com)は正にバブル状態だ。株価売上高倍率(PSR)、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)を考慮すると、現在の株価はかなりの割高だ。ここでは買うのではなく空売るべきだ。
さてどうしよう、買いを中止しようかなと思ってしまうかもしれませんが、ここで空売って100%成功するという保証もありません。どちらにして…