下げ再開のドル、息を吹き返した株

マーケット終了まであと1時間と20分、米国株式市場は3%を超える大幅上昇だ。今月の初週から買い続けていた人たちはさぞ喜んでいるだろうが、十分な買いポジションが無い人たちは、乗り遅れたことを悔やんでいる筈だ。

どんなタイミングで、株式市場は上昇を開始したのだろうか。下のチャートを見てほしい。




点線の方がドル指数、そしてもう一方の線がS&P500指数になる。1がドル指数の頂点、2はS&P500指数の底だが、見てのとおり同じ日に起きている。結局その日が起点となって、ドルは一転急落 、そしてS&P500指数はラリーのスタートだ。

先日のブログで書いたことだが、ジョシュア・ブラウン氏(投資アドバイザー)によると、今年ここまでのファンドマネージャーたちの成績はパッとしない。とにかく遅れを挽回したい彼らは、これから年末に向けて、ベータ値の高い株を積極的に買ってくる可能性があるという。更にジェフ・サウト氏(投資ストラテジスト)は、ヨーロッパのファンドマネージャー、そして米国のファンドマネージャーがあまり米株に投資していないことを指摘し、こう語っている。「これから年末にかけて、国債を少し減らして株に資金を回すようなことが起きれば、株は予想以上に上昇することになるだろう。」

もちろん、全ての人たちが強気な訳ではない。チャートの分析で有名なトム・デマーク氏は、24日のマーケット終了後に、こんな警戒論を述べている。

買い手たちは、マーケットの罠におちいることだろう。ここからマーケットが上昇できる幅は、もうあまり残っていない。もしマーケットが4日、または5日連続で上昇となれば、そこが天井になる。その後に待っているのは大きな下げだ。

次に、個人投資家たちの様子を見てみよう。


資料:www.sentimentrader.com

「強気です」、と回答した投資家の数が示されているのだが、現在(1)の数値は43%だ。今年だけで見ると、この43%は高い数値だが、2007年から見てみるとまだ極端に高いレベルではない。では、ここから更に強気論者が増える可能性はあるだろうか。下のチャートを見てほしい。


資料:www.sentimentrader.com

これは株のニュースレターの意見を示しているのだが、Aで分かるように、強気論を発表しているニュースレターの数はまだ低いレベル(40%)にある。言うまでもなく、最近の好調なマーケットを見て、次々と強気を発表するニュースレターが増えてくる可能性がある。ニュースレターもファンドマネージャーのようなものだから、もし年末のラリーに乗り遅れてしまえば、大切な購読者数が減ってしまう。

今日のマーケットの大幅上昇で、マーケットは短期的に見た場合、明らかな買われ過ぎ状態となった。理屈では、ここで買うと高値つかみになるから、先ず一時的な下げを待つことになる。しかし問題は、乗り遅れ組がここで参入してくると、期待しているような下げは起きないかもしれない。


(情報源:DeMark Says S&P 500 May ‘Trap’ Bulls After Rally

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