株投資 -- こんな人たちの意見に要注意
皆さんにも同様な経験があると思うが、友人や知人の一言、あるいは人気アナリストの言葉が原因となって、予定していた株の買いを中止してしまうことがある。それが適切なアドバイスなら問題はないが、買いを中止した数日後、その株が大幅上昇などといったことになると、他人の意見に従った自分の馬鹿さ加減に腹が立ってしまう。せっかくの株投資計画を台無しにさせないために、バリー・リットホルツ氏は、次のような人たちの意見に注意することを勧めている。 ・ 熱心な人/熱狂的な人: 新製品が発表される、数日後に重大なニュースが発表される、と話題は色々ある。しかし、熱狂的な人が語ると、全ての情報が素晴らしく価値あるものに聞こえてしまう。 ・ 予想屋/情報提供者: 「内部情報に詳しい人の話によると」、といった形で切り出される話には注意したい。さも情報通であるかのようにふるまう人は、単に噂を語っているだけ、あるいは噂をもっと広めたいだけだ。 ・ 嘘つき: あなたは、これらの人々をよく知っている。彼らが公表している成績は抜群だ。いつも安値で株を買い、そして高値で絶妙に利食っている。正に統計学上で不可能であることを、彼らは見事に成し遂げているわけだ。 ・ 万年ブル/万年ベア: 投資家にとって最も危険なのは、いつも強気/いつも弱気な人たちの意見だ。彼らの多くはセールスマンであり、自らマーケットの分析をすることはない。 ・ 風変わり: エリオット波動、フィボナッチ、MACDなどの一般投資家に馴染みのない指標を使ってマーケットを説明する人たち。指標には色々あるから、そのどれかを使えば、現状のマーケットをうまく説明できる。先週のマーケットはボリンジャーバンドで説明し、今日のマーケットはMACDで説明するといった形で、彼らの使う指標は下着を換えるような頻度で変わる。 ・ 知ったかぶり屋: 特にハイテク株の場合、専門的なこと、技術的なことを言われても私たちにはよく分からない。だからと言って、彼らの話が投資に役立つという保証はない。言い換えれば、技術面のデータは、投資プロセスとは無関係であることが多い。 さて、ここまで書いたら、なぜか「バナナの叩き売り」を見たくなった。 話は脱線するけれども、叩き売りというのは一番目に挙げられている「熱心な人/熱狂的な人」、というものにあてはまる