レアアースはもう投資対象にならない??

レアアースに関する最近のヘッドラインを見てみよう。

・ レアアース「想定外」の暴騰、一部3カ月で約4倍に-企業は対策急ぐ (ブルームバーグ 8月29日)

・ 中国:江西省、主要レアアース鉱山で年内の生産を停止へ-新華社 (ブルームバーグ 8月30日)

・ 三菱電機:家庭用エアコン値上げへ レアアース高騰で (毎日新聞 9月1日)

・ エアコン5~15%値上げ 三菱電など、レアアース高で  (日本経済新聞 9月1日)

・ レアアース安定供給を=丹羽大使、内モンゴル書記に要請 (時事通信 9月2日)

・ 中国依存「4、5年は続く」=レアアース規制で昭和電工 (時事通信 9月2日)

・ レアアース:中国主要産地の3県、生産全面停止へ (毎日新聞 9月4日)

・ レアアース:中国3県で生産停止 価格高騰に拍車か 国内メーカー、影響懸念 (毎日新聞 9月5日)

・ モーター向けレアアース、中国で一部生産停止へ (日本経済新聞 9月6日)

・ レアアース制限「世界のルールに合致」 中国副首相 (日本経済新聞 9月6日)

李副首相は中国政府がレアアース(希土類)の生産と輸出を厳しく制限している問題について「目的は環境の保護であり、世界の多くのやり方に合致している」と従来の見解を繰り返した。

・ EU、レアアースの代替品開発で日米両国と連携へ=計画書 (ロイター 9月7日)

・ レアアースが反落、取引量減少で滞留在庫放出 (日本経済新聞 9月9日)

ハイブリッド自動車(HV)や省エネ家電の基幹部品に欠かせない素材、希土類(レアアース)が反落した。7月の最高値から4~20%前後安い。価格急騰で国内外の取引量が減少するなかで、一部の生産者が滞留した在庫を放出した。

そして今日20日、米国最大のレアアース会社モリコープの株価が大幅に下落した。取引終了まで4時間を残し、現在モリコープは10ドル58セント安、19.94%の暴落だ。マイケル・ギャンバデラ氏(JPモルガン)の格下げ発表が直接の売り原因になったようだが、APはこう報道している。

JPモルガンのアナリスト、マイケル・ギャンバデラ氏はモリコープをオーバーウェイトからニュートラルに格下げした。「現に7月以来、セリウム価格は48%の下落、ランサナム(ランタン)は36%の下げ、そしてネオジムは22%ほど下げている。今年のレアアース価格の急騰急落は投機家たちが原因であり、更に世界のレアアース需要が減ることを考えると、モリコープに対する姿勢は慎重なものになってしまう」、とギャンバデラ氏は述べている。

需要が減る、という言葉で思い出すのは原油だ。特にヨーロッパと米国の経済低迷で原油需要が減るという予想が一因となって、原油価格が下げている。完全に一致という動きではないが、下のチャートで分かるように、モリコープ(点線)と原油の動きはよく似ている。





レアアースも原油と同様に今日の世界に欠かせない重要な物だ。ある程度経済に対する明るい見方が出てくれば、レアアースも原油と一緒に上昇を開始するのではないだろうか。そうなってくれば、今日大きく叩かれたモリコープの株価もつられて回復するような気がする。それからモリコープの内部関係者の動きにも注目したい。


資料:ヤフー・ファイナンス


最高経営責任者、役員などが自社株を売買する場合は報告することが義務付けられているが、上の表は今年6月からのモリコープ関係者たちの様子が示されている。黄色が目立つが、これは全てモリコープ関係者たちによる自社株売りだ。回数に直せば12対1で売りが圧倒的に優勢。金額に直すと、売り総代金$1,268,040,846、買い総代金はたったの$247,884。株が徹底的に売られた今日、この株価が本当に割安なら、モリコープの役員たちは積極的に自社株を買うことだろう。


(情報源:Molycorp (MCP) Slammed As a Major Bull Turns Bearish

Molycorp shares tumble on mineral price drop

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