回ってきた家族の借金

借金取りから頻繁に電話がかかってくる、といった話を時々聞くことがあるが、バンク・オブ・アメリカに関するこういう記事がある。

夫が亡くなった翌日から、デボラ・クラブツリーさんのところへ、バンク・オブ・アメリカの住宅ローンサービスから電話が頻繁にかかってくるようになった。デボラさんの話によれば、電話の頻度は15分に一回。そして留守番電話には、正に嫌がらせとしか思えないような伝言が残されていることもあり、デボラさんは州の借金取り立て法に違反したとしてバンク・オブ・アメリカを訴えた。
バンク・オブ・アメリカがデボラさんに頻繁に電話をした理由は、亡くなったデボラさんの夫には、まだ支払いが残っている住宅ローンがあったためだ。夫が亡くなったばかりで、色々と整理しなければならないことがあるから、あと30日ほど待ってほしい。生命保険があるから、それでローンの残金を払うとデボラさんは説明したが、バンク・オブ・アメリカ側は直ぐに支払いがない場合は家を差し押さえるとデボラさんを脅したようだ。

ビジネスに思いやりを求めるのは間違いかもしれないが、たとえ亡くなった夫に借金があったとはいえ、亡くなった翌日から15分に一回の頻度で電話という話には呆れてしまう。金融危機の時、苦しい状況に陥ったバンク・オブ・アメリカを救ったのは、言うまでもなく米国民の税金だ。国民のお陰で助かったにもかかわらず、未亡人のところへ朝晩四六時中借金取りの電話というのだから、本当に呆れてしまう。

バンク・オブ・アメリカは詳細を語っていないので、銀行側にはどのような言い分があるかは分からない。しかし、デボラさんに頻繁な電話をかけた理由として、あらかじめコンピュータにプログラムされていたので、この頻繁な電話を止めることができなかったということだ。

デボラさんほど極端な例ではないが、CNNにはこんな記事が載っている。

母親が亡くなった二週間後、デニス・タウンリーさんは、母親が使っていたクレジットカード会社(ディスカバー・カード)から手紙を受け取った。この度は、まことにご愁傷様です。心からおくやみ申し上げます、という出だしで始まり、読み進んでいくと母親のクレジットカードにはまだ支払われていない残高があることが分かった。要するにディスカバー・カードが要求していることは、向こう6ヶ月間利子を0%にするから、デニスさんに残高を支払ってほしいということだった。(法的には、デニスさんが母親の残したクレジットカードの借金を支払う義務はないから、ディスカバー・カードはデニスさんに支払いの引継ぎのお願いしているわけだ。)

ある日とつぜん銀行から電話をもらい、あなたのお父さんが残した借金を代わりに払ってくださいと言われたら、あなたは意外な知らせに戸惑うことだろう。ひょっとしたら、あなたの抱き続けてきた父親の良いイメージが、完全に崩れ去ることになるかもしれない。もしあなたが親であり、借金を残して死のうと思っているなら、高利貸しだけは避けたほうがよいだろう。







コメント

匿名 さんのコメント…
親の借金を返済したくないのなら、相続放棄したらいいだけのこと。

悩むことは何もない。