結果は予想どおり -- 相変わらずパッとしない米雇用状況

・ 企業は様子見を決め込んだようだ。米国経済は完全に崩れてしまった、というような状況にはまだなっていないが、企業は社員の採用をもうしばらく見送ることだろう。 -- デイビッド・レスラー氏(Nomura Securities International Inc)
・ 雇用状況の悪化は人々の収入減を意味する。収入が減ると企業の売上が減り、売上が減少すると生産量を減らす必要がある。そして生産量が減ると雇用状況が更に悪化する。 -- ラクシュマン・アチュタン氏(Economic Cycle Research Institute)

chartoftheday.comに、米国非農業部門雇用者数に関するこういうチャートが掲載されている。


chartoftheday.com

二つあるので、先ず上の方から見てみよう。縦の灰色の線は景気後退期を示す。ジグザグにゆっくりと上昇しているのは非農業部門雇用者数を表し、まっすぐな右上がりの線は回帰直線になる。そして下の方のチャートは、非農業部門雇用者数が、どの程度回帰直線から離れているかがパーセントで示されている。chartoftheday.comはこう書いている。

8月の雇用者数は前月比横ばいとなった。チャートを見て分かるように、1961年から2001年までは雇用者数が順調に増え続けていた。2001年末から2007年末の経済回復期では、たしかに雇用者数は増えているが、回帰直線に触れることはできなかった。そして現在の経済回復期を見てみると、二つ目のチャートで分かるように、雇用者数は大きく下へ乖離してしまっている。

2四半期連続で経済成長がマイナスにならない限り、米国の景気後退を公式に発表することはできないわけだが、CNNの調べによると、8割の人たちが米国は既に不景気だと語っている。掲載されている読者の書き込みを、いくつか見てみよう。

・ 米国経済が現在回復期にあるということは有りえない。周りを見れば廃業となった店、差し押さえになった住宅があまりに多すぎる。(Torchwoodさん)
・ アメリカは恐慌に襲われるような気がする。(Max Headroomさん)
・ 今日の雇用統計を見て、QE3(量的緩和第3弾)が来月中に発表されるだろう、と予想する専門家たちがいる。QE3は単にウォール街に恩恵を与えるだけだ。(Blueskylawさん)
・ 私の場合だが、失業後1週間以内に直ぐ面接試験に呼ばれた。しかし職は得ることができなかった。それから1カ月、2カ月と経ったが、どこからも電話はかかってこない。面接試験にありつくためには、少なくとも50社に履歴書を送る必要がある。これが現実だ。(brinksさん)


(情報源:With zero jobs, recession risk just got worse

Chart of the Day

Employers Added No Jobs In August, Unemployment Still 9.1%

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