躍起になって買い材料探し

T: 「モリコープの買い推薦記事を書いていただきたいのですが。」

K: 「モリコープ??」

T: 「あのレアアースの会社ですよ。尖閣諸島の一件で有名になった会社です。」

K: 「記事を書くのは構いませんが、予想以下の決算を発表して、最近下げてますね。」

T: 「下げているなら好都合じゃないですか。割安な株価で買うチャンスです!予想以下の決算だったと言われますが、売上はこの1年間で770%も伸びているのですよ。それに1キロあたりの販売価格は34ドルから約38ドルに上がっています。一年前は7ドル13セントでしたから、この販売価格の上昇は、利益の向上に結びつく筈ですよね。」

K: 「詳しいですね。あなたが記事を書いた方が良さそうだ。。。」

T: 「何を言ってるのですか。専門家はそちらです。とにかく今週末までに推奨記事をお願いします。」

K: 「専門家と言われても、私はテクニカル・アナリシスが中心なので、ファンダメンタル的な話にはあまり詳しくないのですよ。」

T: 「テクニカル?MACDとかRSIとかチャートの話ですか?」

K: 「簡単に言えばそうです。」

T: 「実は、私もチャートの勉強を少ししたことがあります。何でもいいですから、買いシグナルになるような指標をチャートに載せて記事をお願いします。」

前置きが長くなってしまったが、下がモリコープの日足チャートだ。




上昇する20日移動平均線がサポートになり、1の力強い陽線を見て買ったとしよう。確かに、その後上げが数日間展開されるが、結局20日移動平均線を割ってしまい、思惑が外れたわけだから2でいったん本来なら手仕舞うことになる。

しかし、ここで損切ることを拒否した人たちは、下に走る50日移動平均線がサポートになる筈だと考える。現に、3で分かるように一転反発を思わせるローソク足が形成されているから、そこで買い足した人もいたことだろう。

だが二日後は、頼みにしていた50日移動平均線を簡単に割ってしまう。もちろん、ここで損切るわけにはいかない。4を見てほしい。100日移動平均線が支えになり、株価は大きく反発している。おそらく今回も100日移動平均線がサポートになるだろうと判断し、5でまた買い足しだ。三度目の正直、今回はこの買いがうまくいくかもしれない。もちろん、またまた思惑が外れるかもしれない。

一旦株を買ってしまうと、明確な危険信号が灯っていても、なかなか直ぐに損切ることができなくなってしまう。プライドが邪魔をしている場合もあると思うが、サッサと持ち株を処分して、また出直せばよいことなのだが実際はそう簡単にいかない。

私自身、損切りができるようになるには、かなりの時間がかかった。素直に売ってしまえばそれで終わりなのだが、躍起になって買い材料を探し、2度3度と買い足してしまった。こんな経験から言えることは、昔の人たちが言っていたように、もし買い足すなら株価が思惑どおりに動いているときだけにするべきだと思う。

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