商品市場は血の海

とにかく惨憺たる状態だ。言葉で説明する前に、先ず下のチャートを見てほしい。




銀の動きに連動する上場投信の日足チャートだ。4月28日の高値は48ドル35セント、そして今日の終値は33ドル72セントだから、この5日間で何と30%も下げている。注目したいのは、狼狽売りを顕著に示す超膨大な出来高だ。木曜の出来高は、ほぼ3億株を記録し、これは通常の出来高の約6倍に相当する。

木曜の取引で叩かれたのは銀だけではない。

・金 マイナス2.24%

・原油 マイナス8.64%

・天然ガス マイナス6.90%

・トウモロコシ マイナス2.84%

・大豆 マイナス2.37%

正に、商品市場に売りが殺到したわけだが、下は商品市場の指数CRBインデックスの日足チャートだ。




大陰線、たった一日で4.9%も下げている。とにかく狂ったような下げ方だけに、プロたちもさすがにに驚いている。PFG Bestのトレーダー、ダニエル・フリン氏はこう語っている。「まるで商品バブルが弾けたようだ。弾けるのは時間の問題だ、と誰もが思っていたが、まさかこんな恐ろしい速度で下落することを誰が予想しただろうか。」

特に原油相場について、Country Hedging Incのアナリスト、スターリング・スミス氏はこう述べている。「長期的な上げサイクルに変化は無い。しかし弱さが見える最近の経済データを考慮すると、現在展開されている一時的な下げは数カ月間に及ぶ可能性がある。」

弱さが見える経済データということだが、注目は明日金曜(6日)に発表される米雇用統計(4月分)だ。場合によっては、商品が更に売られる可能性もあるが、明日の結果を見る前に今日売った人も多数いたと思われるから、こればかりは明日になってみないと分からない。

話を暴落状態の銀に戻そう。下はkingworldnews.comからの抜粋だ。

3日から5日間で銀は15ドルの下落となる、というベン・デイビーズ氏(Hinde Capital最高経営責任者)の言葉が実現した。銀は底を打ったのだろうか?さっそく氏に質問してみた。「当社の姿勢だが、既に銀に対する全てのヘッジをカバーし、銀の現物を買い始めた。銀のブルマーケットを振り返ってみると、今回展開された30%を超す下げは、史上最も速い下げスピードだ。もしあなたが現物の銀投資家なら、今は銀を買うべき時だ。もちろん、落下するナイフに手を出すことになるかもしれないが、忘れてはいけないことは銀には本質的価値、内在する価値があるということだ。

銀の日足チャートに移ろう。




先ず言えることは、上昇するトレンドライン(1)を決定的に割り、中期上昇基調が崩れている。しかし、今のところ34ドル付近に走るサポートライン(2)、そしてその直ぐ下にある100日移動平均線(3)に支えられている。ストキャスティクス(4)は20を割って売られすぎゾーンに入っているから、理屈では、そろそろ反発が起きてもおかしくない。しかしたとえ反発したとしても、既に割ってしまったアップトレンドライン付近には、空売りを狙う売り手たちが待っていることが予想される。とにかく極めて厳しい下げだけに、銀市場は血の海といった状態だ。


(情報源:Oil sinks below $100

Oil Ends Below $100 a Barrel in Commodities Rout

Ben Davies - We Are Now Buyers of Physical Silver

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