ビンラディンにトドメ --- 大きく売られた銀

ビンラディンが、ついに殺害された。素直に喜ぶ人もいるが、アメリカ同時多発テロ事件から既に10年の時が流れ、やっとケリがついたという感じがする。こんなことを思ってしまうのは素人だからだろうが、もっと早急に止めを刺していれば、さすがアメリカだという賞賛が聞かれたような気がする。

話をマーケットに戻そう。下はS&P500指数の15分足チャートだ。



ビンラディン殺害のニュースを受け、1で分かるように、マーケットは窓を開けて好調なスタートを切った。しかし買いは続かず、マーケットは11時前にピークとなり、結局ほぼ安値引けという形になってしまった。

崩れが特に目立ったのは銀だ。




終値は43ドル75セント、8.61%の大幅下落だ。上の日足チャートに顕著だが、特大陰線が形成されている。しかし、何故こうも派手に下げたのだろうか?冗談まじりに、トレーダーたちはこんなことを語っている。「ビンラディンが殺され世界が少し平和になった。不安材料が一つ減ったわけだから、いざという時の投資である金や銀が売られたわけだ。」

もう一度、上の銀の日足チャートを見てほしい。たしかに嫌な陰線が出来上がってしまったが、今のところ上昇する20日移動平均線に支えられている。上のチャートには入れてないが、たとえこの移動平均線を割ってしまったとしても、38ドル付近には次のサポートになる可能性がある50日移動平均線が走っている。

リットホルツ氏(ritholtz.com)も述べていたが、ビンラディンが死んだからといって、今直ぐに米国経済が変わることはない。強いドルが戻り、インフレ懸念も完全に無くなってしまうなら話は別だが、銀の下げは良い押し目買いのチャンスになるような気がする。

不公平にならないように、銀に対する弱気論も記しておこう。長い上ヒゲ(A)が日足チャートに出来た翌日(4月26日)、UBSはこんな見方を発表している。

銀価格は、瞬時史上最高の1オンス49ドル80セントを記録し、金/銀レシオは31倍になった。銀の工業的需要という背景もあるが、銀価格をここまで大幅に上昇させたのは、銀の金融商品としての需要の大きな伸びだ。短期的に銀価格が更に上昇することは考えられるが、この高レベルを長期維持するのは不可能であり、向こう12ヶ月間で銀は1オンス34ドルまで下げそうだ。


(情報源:Bin Laden’s (Long Overdue) Day of Reckoning

Defying gravity

コメント