歴史は繰り返す、それとも今年は別??

4月も終わりに迫っている。毎年この時期になると言われることは、5月に株を売ってマーケットを離れることを勧める、Sell in May and go awayという諺だ。データによれば、1945年以来S&P500指数の11月から4月までの平均上昇率は6.8%あるが、5月から10月までの平均伸び率は1.3%しかない。

United-ICAP社のチーフ・ストラテジスト、ウォルター・ジマーマン氏は、こう語っている。「この季節的な打撃は、株式市場が持つ内的要素であり、外部からの刺激を必要としない。Sell in May and go awayの実績はずば抜けたものであるだけに、私はわざわざこの諺に逆らうつもりはない。」 という訳で、ジマーマン氏は、夏の間は現金、またはほぼ現金に等しい3ヶ月、6ヶ月といった短期国債を勧めている。

夏のマーケットが低迷するのは、株式市場が持つ習性だ、と言ってしまえばそれまでだが、当然のことながら既に心配材料は存在する。中東問題、ヨーロッパ情勢、そして特に最近米国の消費者を困らせているのが上昇の続くガソリンと食品価格だ。更に、追加量的緩和策(QE2)が6月に終了するが、これは現在のマーケットにまだ織り込まれていないという意見も聞かれる。

もう一つの心配材料として、ジェフ・クラーク氏(growthstockwire.com)は、ボラティリティ指数をあげている。この指数には「恐怖指数」という異名があり、投資家が安心している時は低い数値となり、反対にマーケットを恐れている時は高いレベルに上昇する。

下は去年2010年の様子だ。




1、2の円内で分かるように、ボラティリティ指数が去年、ボリンジャーバンドの下限を割って終了したことが2度あった。この現象が起きた後、矢印の方向が示すように、S&P500指数は下げに転じている。下は、今年2011年のボラティリティ指数の動きだ。




先ず去年と同様に、1月(1)、ボラティリティ指数はボリンジャーバンドの下限を割った。しかし見ての通り、S&P500指数に大きな下げは起きなかった。そしてこれも2010年と同様に、4月(2)、ボラティリティ指数は、ボリンジャーバンドの下限を割った。さて、今回はどうなるだろうか?これからマーケットの下げがやって来るのだろうか、それとも1月の時のように心配する必要は無いのだろうか?S&P500指数の月足チャートを見てみよう。




もしAB=CDのパターンが形成されているとすると、Dの目標値は1564付近になる。今日の終値は1347だから、理屈では、まだ16%ほどの上昇を期待できるわけだ。


(情報源:Market Setting Up Nicely For Sell-in-May to Take Effect

Should You Sell in May and Go Away?

The Market Is Ready To Snap

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