Did you take it ?!

皆さんのお知り合いの中にも、こういうことを言う人がいると思います。「私はニュースなどは一切無視して、チャートだけを頼りに株投資をしている。」簡単なようで、なかなかこれを実行するのは難しいものです。

実例を挙げれば、今回の福島第1原発事故があります。言うまでもなく、世界中のマスコミがこの事故を大々的に取り上げ、原子力に関連した銘柄が大きく売られる結果となりました。下は核エネルギー、原子力発電銘柄に投資している上場投信、Market Vectors Uranium+Nuclear Energy ETF (NLR)の日足チャートです。




1、この日NLRは大きな窓を開けてスタートを切りましたが、最終的に出来上がったのは極めて長い下ヒゲのある陽線です。本当に悪いニュースであるなら、こんな陽線ではなく大陰線ができる筈です。

2、そして出来高も膨大です。正にパニック売りがあっただけでなく、一気に売りが出尽くしてしまった可能性もあります。

というわけで、1と2の理由で、この日のマーケット終了間際にNLRを買った人が結構いたのではないでしょうか。もちろん、繰り返しになりますが、原子力の脅威が徹底的に報道されていましたから、この状況で買うのは極めて困難であったことは事実です。

実際に買っていないのなら、つまらない後講釈はやめてくれ、と憤慨される方々もいることでしょう。もうかなり前になりますが、フィデリティで大口取引を担当していた、ケビン・ハガティ氏と何度か話す機会がありました。

職業上ハガティ氏は毎日ニュースに目を通しますが、「ニュースは小説のようなものだ」、というのが氏の口癖でした。氏のトレードスタイルは、ほぼ100%チャートだけに頼ったもので、ニュースやファンダメンタル要素を使ってトレードすることはありません。

何の銘柄だったかは忘れましたが、「チャート上には、1-2-3ボトムが形成されている」、とハガティ氏に話したら、氏はいきなり大きな声で「Did you take that trade? Did you take it?!」(実際にトレードしたのか?!)と問いかけてきました。

本当に良い勉強になりました。大きな声で怒鳴られ、馬鹿にされた気分になりましたが、ハガティ氏は株はやるものであることを私に教えてくれました。

最後になりましたが、こんなニュースが出ています。「福島第1原発『安定化目前』=外部電源供給は明るい兆し」 さてNLRを買いますか?


(情報源:福島第1原発「安定化目前」=外部電源供給は明るい兆し


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