変動価格割引航空券??
滅多に聞くことはない航空会社だが、ラスベガスに本拠地を置く、アリージャント・エアが話題になっている。航空券を買うなら、もちろん割安なものがほしい。アリージャント・エアの最高経営責任者は、航空券の価格設定方法として、次のような計画をしていることを文書で運輸長官に送った。 当社から航空券を購入する場合、消費者には二つの選択が提示される。先ず、従来どおりの固定価格航空券。価格が固定されているから、この場合は予約した日の航空券価格が適用され、価格が変動することはない。 そして、もう一つの航空券は割引航空券。しかし、この割引航空券は価格が固定されておらず、飛行機の燃料費の動きによって変動する。したがって、燃料費の値段が下がれば航空券の価格も下がり、逆に燃料費が上昇した場合は航空券価格も上昇する。 はたして、これが本当に割引航空券かどうかは疑問だが、航空業界に詳しいエドワード・ハズブロック氏はこう語っている。 このような航空券の価格設定方法が提案されたことは、けっして非常識なことではない。航空会社の目的は利益を上げることであり、燃料費上昇のリスクを消費者にも負わせたいだけだ。しかし、消費者が求めているのは分かりやすい価格が固定された航空券であり、燃料費に左右される航空券ではない。燃料費の変動が大きなリスクであるなら、航空会社は先物市場でヘッジするべきだ。 消費者グループは、アリージャント・エアの提案に反対し、早速政府に文書を送っている。 航空会社は常に燃料費の上昇というリスクを背負っている。アリージャント・エアがしようとしていることは、航空会社が当然負うべきリスクを、我々消費者に負担させようとしている。企業には、その業種特有のリスクがあり、優れた経営陣はリスクを計算に入れてビジネスを展開するものだ。 アリージャント・エアの提案について、消費者たちは、こう述べている。 ・ 最初に思ったことは、はたして燃料費が下がることなどあるのだろうか、ということだ。私はカナダに住んでいるが、燃料費が下がったなどということを最近聞いたことはない。(ライアン・コッチ氏) ・ 私は変動性の航空券に興味は無い。アリージャント・エアは画期的な提案と思っているかもしれないが、私は全くそう思わない。(デイビッド・フォーグス氏) ・ 私は旅行会社で働いているから、一般の人よりアリー