トニー・サガミ氏 --- なぜGM株を買いたくないのか

GMが再上場されてから今日で5日目になる。現在の株価は33ドル32セントだから、公募価格より32セント高い。「私は何台ものGM車を購入したが、GM株を買うつもりは全くない」、と投資アドバイザーのトニー・サガミ氏は言う。何故だろうか。氏の話を要約してみた。

・ 米財務省はGM社の61%を所有していたが、再上場を実現させることで、このパーセンテージは43%に下がった。しかし、500億ドルの救済資金を回収するためには、政府は残りのGM株を一株平均43ドル67セントで売却する必要がある。
・ オンタリオとオタワの地方政府も、GMを救うために95億ドルの資金を投入していた。現在1億5000万株のGM株を所有する両政府は、早急に持ち株を処分することを願っている。
・ GMの将来はハイブリッド車と中国市場での成功にかかっている:
2012年、GMはChevrolet Voltというハイブリッド電気自動車の販売を開始するが、これは大して売れないと思う。なぜなら、トヨタ・プリウス、ホンダ・インサイト、それにニッサン・リーフというポピュラーな車があるためだ。
今年GMが中国内で販売する自動車数は200万台に達することが予想され、この数値は米国内における販売台数を上回る。正に、GMの生存に中国は重要な存在だ。
米政府とカナダの地方政府によるGM株の売却が進む中、Shanghai Automotive Industry Corporation(SAIC、上海汽車)は、1%に相当するGMのIPOを購入した。SAICは1997年にGMと提携し、インドと中国の両国で自動車製造を行っている。
GMビュイックはアメリカでは死語になってしまったが、現在上海GMで製造され、中国で既に200万台も売れた人気車だ。(SAICは上海GMの51%を所有する。)もちろん、SAICがGMのIPOを1%買ったのはセンチメンタルな理由によるものではない。狙いは、上海GMとSAIC-GM-Wulingの所有率を更に伸ばして、より多くの利益を獲得することだ。中国の自動車市場は広大だ。しかし、GM株を買うことは最善な方法ではない。

とういうことでサガミ氏は、次の銘柄を勧めている。

BYD Corporation、Auto China International、China Automotive Systems、SORL Auto Parts、そしてToyota。


トニー・サガミ氏


(情報源:Why GM Is Not The Way To Play China’s Car Market

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