中国消費者から米国へ -- 中国のインフレはアメリカの責任

暴走する不動産価格のお陰で、多くの人々が住宅を購入することが不可能な中国に、もう一つの危機が台頭している。10月、インフレを測定する中国の物価指数は+4.4%と発表され、ここ2年間で最大の上昇となった。特に物価上昇の顕著なのは、+10.1%の食品だ。(ロサンゼルス・タイムズ)

CNNも中国の異常な食品の値上がりを報道している。

・ 最近、中国本土から、食品、シャンプー、ミルクなどの日常品を求めて香港へ買い物に行く人が増えている。(インタビューされていた女性は、香港は物価が安く、品物も中国本土の物より質が良いと答えていた。)
・ 中国本土では、11月の最初の10日間だけでニンニクの卸売価格が95%、そして生姜は89%もの上昇だ。

ロサンゼルス・タイムズによれば、中国の田舎の場合、食費が家計を占める割合は41%、そして都会の場合は約36%になる。(米国は12%ほど。)

こんな記事があった。

中国の一消費者、ユー夫人はこう語っている。「スーパーマーケットに行く度に値段が上がっています。これでは生活が苦しくなるばかりです。中国が物価高になったのは、米国の金融政策の責任です。」 (この記事によれば、中国では、物価高を米国のせいにする報道が多いようだ。)

インフレに対処するため、中国政府は重要な生活必需品に価格上限規制を実施するようだが、商品に対する需要はそう簡単に減りそうにない。

金融引き締め政策が実施されたとしても、需要は更に増大することになるだろう。今年中国は、最近14年間で初めてトウモロコシの純輸入国となる。大豆に関しては、10月1日に始まった会計年度は5700万トンの輸入が予想され、前会計年度を13%ほど上回る。更に、エタノール生産に欠かせない副産物であるジスチラーズ・グレインの輸入は、1000万トン以上増えることが予想されている。(ブルームバーグから抜粋)

国連からは、こんな発表があった。

現在の世界の食品価格は、2年前に記録された最高値から8%ほど下にある。来年度のトウモロコシと小麦の生産高が大幅に増えない限り、深刻な供給不足を防ぐことは無理だ。

引き続き、穀物に投資している上場投信に注目したい。(一例:PowerShares DB Agriculture)


写真:LAタイムズから




(情報源: Wheat and corn prices to stay 'high', says UN

Chinese grapple with soaring cost of food, the biggest driver of inflation

Corn, Soybeans Rise on Expectations China Food Demand to Climb

Chinese Blame US as Food Inflation Bites

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