平均値への回帰 --- 行きすぎたものは必ず元に戻る  

数年以上前になりますが、私はラリー・コナーズ氏の経営する会社で働いていました。日本では先ず聞くことはない名前ですが、アメリカのデイトレーダーなら、おそらく一度は聞いたことがある名前です。

「鎌田、君は英語で記事を書けるのかい??」、と最初は大変でしたが、こんな感じでメンバーのためにレポートを書く毎日が続きました。今思えば、編集長には何度も書き直しを命ぜられたものです。

さて、ラリー・コナーズ氏の新しい本が、パン・ローリング社より出版されました。タイトルは、コナーズの短期売買入門 トレーディングの非常識なエッジと必勝テクニックです。この訳書はまだ購入していませんが、2009年に出版されたオリジナルの方は発売されてから直ぐに読みました。

コナーズ氏のトレード方法を極めて簡単に言えば、データに基づいた機械的な売買です。とにかくルールに従い、たんたんとトレードをするので、スリルだとか興奮などとは全く関係のないやり方です。

下が書評の抜粋です。

1990年代後半からトレーディング業界にとっては好ましい大きな変化があった。トレード手法に関する情報が激増したことと、トレード戦略を数値で示す技術が発達したことだ。今ではエクセルなどを使えば、検証作業は数分で終わってしまう。逆に好ましくない変化は、数多くあったエッジ(優位性)が消え、市場が効率化してしまったことだ。

本書では、世の中が大きく変化するなかで、昔も儲って、今も変わらず儲かっている手法を伝授する。
本書は、市場哲学や市場心理や市場戦略を交えて展開していく。さまざまな市場・銘柄を例に見ながら、アメリカだけではなく世界で通用する内容となっている。著者のトレード哲学は「平均値への回帰」である。その意味は単純に、行きすぎたものは必ず元に戻る――ということだ。それを数値で客観的に示していく。

「平均値への回帰 (reversion to the mean)」は、たしかにコナーズ氏がよく口にする言葉でした。書評が言うように、コナーズ氏の手法の基盤にあるのは「行きすぎたものは必ず元に戻る」です。単にブレイクアウトの手法だけでなく、統計に裏付けされたコナーズ氏の手法を身につけることもお勧めします。


ラリー・コナーズ氏

コメント