追加量的緩和策への期待と不安

ダウ指数の日足

米国の景気は冴えないのに、なぜ最近の株式市場は好調なのだろうか、という疑問をよく耳にする。現に、ジョン・ノリス氏(Oakworth Capital Bank)は、こう語っている。

先週発表された雇用統計には大した好材料は無かった。経済の回復は既に後半に入っているのに、相変わらず非農業部門就業者数はマイナス9万5000人なのだから、全く祝うことができるような状態ではない。民間雇用は増えていた。しかし増えていたのは、レストランなどの低賃金な仕事や臨時採用だ。

コロンビア・マネージメントのマーケット戦略家、デイビッド・ジョイ氏はこう述べている。

現在マーケットに展開されているラリーは明らかにおかしい。このラリーは、経済のファンダメンタルズに裏付けされたものだろうか?答えは勿論「ノー」だ。短期的には、このマーケットの勢いに乗って投資をしているが、長期的には心配な状態だ。

CNBCは、株の買い材料になった一つとして、こんな報道をしている。

マーケット関係者たちは、11月のFOMC(2日-3日)終了後、大規模な量的緩和策第2弾が発表されることを予想し、この結果、連銀は5000億ドル相当の国債や他のアセットを買うことになるだろう、と期待されている。

追加緩和策について、こんな見方がある。

インフレの兆しが見えない限り、バーナンキ議長は更なる資金を簡単に市場へ注入することができる。しかし問題は変化が始まっている現状だ。上昇する商品市場、家賃の値上がり、そして静かに回復する設備稼働率などを考慮すると、消費者物価指数が跳ね上がるのは時間の問題だ。心配なのは、インフレが明らかにになった時点でも、米国の雇用状況と住宅市場は相変わらず弱いことが予想される。言うまでもないが、一旦消費者物価指数の上昇が顕著になってしまえば、バーナンキ議長はそう簡単に市場へ資金を注入できなくなってしまう。 --- ジョー・ワイセンタル氏(Business Insider)



(情報源:Economy stinks. Why's the market happy?

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