専門家の意見を聞くべきか、それとも大衆の意見を聞くべきか?

株の投資で成功したいなら、大衆の後を追ってはいけない、といった言葉をよく聞く。相場の諺にも、「人の行く裏に道あり、花の山」というものがあり、他人とは逆の行動をとることが勧められている。

ある投資戦略家によって書かれた、こんなコラムを見つけた。少し抜粋してみよう。

1986年1月28日、発射台から飛び去ったスペースシャトルが、10マイル上空で爆発するという事故が起きた。この模様は生中継されていたから多くの人たちが目撃し、この事故数分後、スペースシャトルに関連した下記4銘柄に売りが集中した。
・ Rockwell International
・ Lockheed Martin
・ Martin Marietta
・ Morton Thiokol
4銘柄とも大きく売られたが、結局3銘柄は回復してその日を終了し、大幅下落で取り引きを終えたのはMorton Thiokolだけだった。事故から6カ月後、捜査の結果、スペースシャトルの爆発はMorton Thiokolで製造された部品が原因となったことが分かった。
もちろん、事故のあった当日は誰にも何が爆発原因となったかは分からない。しかし、Morton Thiokolだけが大幅安で終了したという事実は興味深く、こんな現象を「大衆の知恵」とジェームズ・スロウィッキ氏は呼んでいる。
他の例では「百万長者になりたい人は?」、という人気クイズ番組がある。(クイズの解答は選択肢から選ぶ形式のクイズ番組) 出場者が答えが分からない場合は、専門家の意見を聞くことができ、専門家の解答が正しかった確率は65%だった。しかし、会場に詰め掛けた一般の人たちに投票してもらい、もっとも投票数が多かった解答が正解だった場合は91%あった。
納得できない話だが、大衆の方が専門家より賢いということになるが、株投資の場合に注意しなければいけないことは、大衆が持つ極端な感情は投資に大きな悪影響を与えることが多い。好例はインターネット株バブル、不動産バブルだ。
相場の諺にあるように、大衆の逆を行くことは確かに大切だが、いつも反対行動をとれば儲かるなどといったことは教えていない。下手な逆張りは、猛突進する群れに単に轢かれるだけだ。冷静にマーケットを分析し、確固たるデータに裏付けされていない限り、大衆と反対の行動をとることは勧められない。






(情報源:Your Best Investment Strategy for 2010… And Beyond)

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