大衆不在の米国株式市場

S&P500指数は、先月の安値から8%ほど回復したが、出来高はなかなか増えない。ポートフォリオ・マネージャーのクレッグ・ホッジス氏は、こう語っている。

「とにかく悪いニュースばかりだから、投資家たちは積極的に株を買う気になれない。それに、今日のマーケットの主役はクォンツを駆使したコンピュータだ。コンピュータが相手では儲けることなどできない、と諦めてしまう人たちもいるだけに、これでは出来高が増えない。」

たしかに悪いニュースが多い。月曜、全米経済研究所は、「2007年12月に始まった米国の景気後退は、2009年6月に既に終わっている」、と発表したが著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、それと正反対なことを述べている。

「米国は相変わらず不景気であり、この不景気は当分の間続く。米国政府の金融危機に対する措置は正しかった。バークシャー・ハサウェイの株主は確かに恩恵を受けた。しかし、この措置は一般米国消費者に恩恵を与えたかは疑問だ。」 (注: バフェット氏はバークシャー・ハサウェイの会長)バフェット氏のこんな言葉を聞いてしまえば、個人投資家たちは、ますます米株を買う気が無くなってしまう。

こういうデータがある。


zerohedge.comから

・折れ線(青)は、S&P500指数に連動する上場投信スパイダーの動きを示す。
・棒線(赤)は、米国株専門のミューチュアル・ファンドへの資金の流入/流出を表す。

zerohedge.comはこう書いている。

5月5日以来、これで20週間連続で米株専門のミューチュアル・ファンドから資金の流出が続いている。具体的に言えば、投資家たちは週平均35億ドルの割合で、ファンドから金を引き出している。今年2010年だけを考慮すると、ファンドから逃げた資金は約800億ドルに相当するが、株式市場は横ばい状態だ。とうぜん疑問になるのは、こんなことが有り得るのだろうか、ということだ。

資金が米株専門ファンドから逃げているのに、マーケットは下がらない。不思議な現象だが、先日のセス・クラーマン氏(ヘッジファンド・マネージャー)の言葉を思い出した。「例えばマーケットを見てみると金利はゼロ%に据え置かれ、不動産担保証券を中心に、政府はありとあらゆる証券を買い続けている。」



(情報源:Forget Low Volume—Stocks Are Underbought: Manager

BUFFETT: WE’RE STILL IN A RECESSION

20th Consecutive Week Of Outflows




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