ドルを避けろ!

(下記はトニー・サガミ氏のコラムから抜粋したものです。)

最新のデータによると、5月、中国は83億ドルに及ぶ日本の国債を買った。1月から4月までの合計が61億ドルだったから、5月の金額は爆発的に増えている。だからと言って、日本の国債は買いだ、と簡単に結論してもらっては困る。中国が買ったのは、90日物などの短期的な国債だから、一時的に資金を停留させる場所を求めていただけにすぎない。

中国の日本国債買いが明確に示していることは、ドルに対する極めて高い不信感だ。5月に日本へ向かった資金は、本来なら、そのほとんどが米国債に割り当てられる筈だった。言い換えれば、中国は資金を積極的に分散することは選んだわけだ。

衣類、靴、電気製品、と様々な物を輸出する中国には、毎月膨大な量のドルが入って来る。米国債を明らかに嫌い、日本へ資金を流し始めた中国は、更にどんな所へ資金を移すだろうか?中国政府関係者は、こんなことを語っている。

「金は世界的に価値が認められ、緊急の場合には貨幣として使うこともできる。しかし、金市場の規模を考えると、外貨準備高の300億ドルから400億ドル程度しか割り当てることができない。だから金投資は、需給関係を慎重に考慮して行っている。」

ということで、大きな視野で見た場合、ドルで価格が設定されたものではなく、海外の株や債券に投資したい。具体的な例をあげよう。

・自動車株を買いたいならフォードではなくトヨタを買う。

・コンピュータ株に投資するならデルではなくレノボに投資する。

・石油会社ならエクソンではなく中国海洋石油総公司を選ぶ。

・製薬会社を買うならファイザーではなくLotus Pharmaceuticalを買う。

もちろん、私は上記の株を明日直ぐに買うことを勧めているわけではない。私が示したいことは、海外の競争相手に投資することで、ドルリスクを簡単に下げることができるということだ。




トニー・サガミ氏


(情報源: Monkey See, Monkey Do


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