著名ヘッジファンド・マネージャー、レイ・ダリオ氏の見方

(pragcap.comから抜粋)

・2009年3月から始まったマーケットラリーについて

「マーケットは下げ幅の約60%を取り戻し、米国経済は40%ほど回復したが、新しく生まれた金融資産は無い。銀行は相変わらず貸し渋り、連邦政府の金融刺激策に大した効果は無かった。」

・景気後退について

「連邦政府は金融機関を救済し、その結果、アメリカは膨大な借金を抱えることになった。多くの人たちが非難したが、この救済が無ければ、米国は極めて深刻な状態に陥ったことだろう。政治的な圧力を考えると、同様な救済方法を将来使うことは困難であり、これは不安材料になる。何故なら、今から2012年までの間に米国経済は再失速となることが予想されるからだ。」

・具体的に米国経済の再後退が始まるのはいつか?

「再後退は、皆が思っているより早く始まるだろう。5年周期が一般的だが、特に米国の抱える巨大な赤字を考えると、景気の後退は近い将来訪れることだろう。」

・最近の米国経済回復について

「ひ弱な回復だ。繰り返しになるが、アメリカの持つ赤字は莫大であり、その額は全く減っていない。政府とは反対に、米国企業のバランスシートは大きく好転した。何故なら、企業は社員を削減し、社債の満期を延期したからだ。」

・ヨーロッパ情勢について

「ヨーロッパの状況が特に危険な理由は、抱える赤字額が過去の中南米、アジアの財政危機とは比べものにならないほど大きい。ソブリン債危機ばかりが注目されるが、ヨーロッパの企業も深刻な状態だ。」

・どんなものに投資しているのか?

「資金の配分が多いのは国債、金(ゴールド)、そしてアジア諸国を中心にした新興市場諸国の通貨だ。それと、新興市場諸国が必要とする商品にも投資している。資金の配分を最小限に抑えてあるのは米ドル、ユーロ、英ポンド、そして円。なぜなら、それらの国々は莫大な赤字を抱え、大きな経済成長を望めないからだ。」




レイ・ダリオ氏




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