増え続ける戦略的滞納者

電気代、ガス代、クレジットカードの支払いは忘れずにするが、住宅ローンの支払いを意図的にしない人たちが米国で増えている。このような人々は「戦略的滞納者」と呼ばれ、モルガン・スタンレーの調べによれば、2月の住宅ローン滞納者の12%が戦略的だ。

marketwatch.comは、こう報道している。

友人が住宅ローンの支払いを止めた、隣の人も住宅ローンの支払いを止めた、と滞納者が増え始めると、それがさも正当な手段であるかのように受け取られてしまう。特に、身近な人が支払いをストップすれば、あなたも同様な結論に達する可能性が高くなる、とズィンゲールズ教授(シカゴ大学)は言う。

更にズィンゲールズ教授は、こう語っている。「戦略的滞納は、住宅価格が大きく下がっている地域で受け入れられやすく、それが当たり前になってしまうことも考えられる。」

こういう意見もある。「戦略的滞納が米国社会の常識になってしまうなら、貸し手となる金融機関は、頭金の調整や住宅ローンの金利引き上げを行うことになるだろう。」 --- リック・シャーガ氏(RealtyTrac)

Experian and Oliver Wymanからの発表を見てみよう。

2008年第4四半期、60日以上支払いが遅れている住宅ローンの約18%が戦略的滞納だ。2008年全体では、戦略的滞納は58万8000件に及び、2007年の件数を128%ほど上回った。滞納が特に目立つのは、住宅価格が大幅下落となったカリフォルニア州とフロリダ州だ。

パオラ・サピエンザ氏(ノースウエスターン大学)は、戦略的滞納者が増えているもう一つの理由として、貸し手である金融機関は、さほど積極的に滞納者に支払いを求めないことを挙げている。








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