トレーダーの夢、61連勝!

1月から3月末までの第1四半期、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ゴールドマン・サックス、そしてJPモルガンのトレード成績は61勝0敗だった。個人トレーダーたちが次々と斬り倒される中、大金融機関は一日も負けることなく、奇跡的な61連勝を成し遂げたわけだ。

NYタイムズはこう書いている。

61日間負け無しというのは、野球に例えるなら完全試合であり、滅多に起きることではない。日曜、オークランドのダラス・ブラデン投手が完全試合を達成した。米国大リーグ史上19回目ということだから、完全試合がいかにまれであるかが分かる。

しかし第1四半期、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ゴールドマン・サックス、JPモルガンが4社そろって完全試合を達成してしまった。マーケット関係者たちは、こんなことは二度と起きることは無いだろうと言うが、ワシントンの政治家たちの注意を引いたことは間違いない。

リスク・マネジメントの専門家によれば、ウォールストリートの大手4社は、これと言って大きな賭けをしたわけではないと言う。彼らのしたことのほとんどは単なる顧客からの注文のマッチメーキングであり、第1四半期はトレード量が特に多かったから売値と買値の差額で儲けることができたようだ。

しかし第1四半期の成績は納得できない。例えばバンク・オブ・アメリカ。銀行側の話によれば、最初の26日間で1億ドルを超える利益を上げている。今回のバンク・オブ・アメリカの完全試合は、2009年の始めにメリル・リンチを買収して以来初めてだ。

JPモルガンが最後に完全試合を達成したのは2003年の第1四半期だった。会社側の説明によれば、今回の好成績は極めて取引量が多かったことが原因であり、今後このような状況が継続する見込みはほとんど無いとのことだ。

SECに詐欺容疑で訴えられているゴールドマン・サックスは、第1四半期の前半で少なくとも1億ドルの利益を上げ、後半で2500万ドルの利益を上げている。SEC(米証券取引委)の訴えで分かることは、ゴールドマン・サックスのマーケット・メーカーとしての役割に不審な点がある。ギャリー・コーン氏(ゴールドマン・サックス社長)によれば、今回の成績が達成できたのは顧客から得た注文を、特に債券、為替、そして商品部門で極めて効果的にトレードすることができたのが原因となったようだ。

シティグループは、時おり大きな損を出すことで有名だ。例えば2008年、年間260日あるトレード日の中で、シティグループは21日間で4億ドルを失っている。

最近の混乱を考えれば、第1四半期の成績が再現されることは極めて難しい。2009年、金融機関は年間取引日の20%弱が損になっている。そして、2008年の金融危機では40%の取引日がマイナスだ。








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