第3段階が始まった
(月曜のラリー・エーデルソン氏のコラムから) 残念なことだが、アメリカは史上最悪の金融危機に直面している。言うまでもなく、もしアメリカが企業なら既に倒産だ。 分かりきったことだが、アメリカには巨額な赤字がある。正確に言えば127兆ドルだ。この赤字額を国民一人あたりに換算すると41万1000ドルに相当し、一世帯(家族4人)あたり170万ドルだ。 そして今日、アメリカを築き上げ、アメリカに貢献してきた人々は安全な場所を求めている。彼らは米株を売り、ドルを売り、資金を金などへ避難させている。 今回の株式市場の下げは一時的なものではない。金融危機には三つの段階がある。第1は住宅市場の崩壊。これは既に起きた。次は経済の後退。今日のアメリカは、経済の後退から、相変わらず立ち直ることができない状態だ。 もっとも破壊力が大きいのが第3段階であり、これはまだ始まったばかりだ。膨大な赤字が財政難を生み、ヨーロッパが崩れようとしている。このヨーロッパの姿がアメリカの将来でもある。もちろんアメリカは戦う。しかし、今回の金融危機には勝てそうもない。 どうやったら、アメリカはこの危機から脱出することができるだろうか?次の機会に、私の考えを書いてみたいと思っている。 ラリー・エーデルソン氏 (情報源: If America Were a Corporation … )