ウォーレン・バフェット氏は国債より安全!?

「本日でFRBが住宅ローン担保証券の購入プログラムを終了しますが、この後、誰が買い支えるのでしょうか?また住宅金利が上昇すると、米国債金利上昇になり、そうすると米国債の暴落になるんですよね?非常に恐いことです・・・。」 --- ringo1244さん(http://twitter.com/ringo1244

サンディエゴ・ステート大学教授、ダン・サイバー氏も、米国債価格が下がるという見方をしている。下記が主な理由だ。

・米国経済の回復に勢いが付きはじめている。

・米国の抱える赤字は更に深刻化し、米国が格下げになる可能性がある。(ガイトナー財務長官は、この可能性を否定している。)

・見え始めた高インフレの可能性。

・最近ドルが上昇しているが、基本的に変わらないドル安。

・やがて終了する低金利政策。

・高齢者の増加に伴い、政府のメディケア(公的医療保険制度)への支出が大幅増大する。

ということで、こられの問題に目新しいものは一つも無く、FRBが住宅ローン担保証券の購入プログラムを終了する前から存在していた。

債券王と呼ばれるビル・グロース氏も、国債には悲観的だ。先日のブルームバーグのインタビューで、氏は、こう語っている。「債券が良かった時期は、既に過去のものとなった。もし投資するなら、比較的赤字の少ないドイツまたはカナダの国債を対象にするべきだ。経済の回復、上昇する金利の可能性を考慮すれば、積極的に米国の国債を買うべきではない。」

しかし、マーケットのムードを見る限り、FRBの住宅ローン担保証券購入プログラムの終了を気にする人は少ない。本当に信じたのかどうかは分からないが、マーケットは16日にFRBから発表された、「購入プログラムをストップしても、経済回復に悪影響を与えることはない」、という声明を受け入れている。

更に、FRBが買っているということを口実にして、住宅ローン担保証券市場から遠のいていたファンドマネージャーたちが市場へ戻って来るだろう、と楽観視している投資家も多い。

マイク・ラーソン氏(moneyandmarkets.com)が、このような事を指摘していた。「ウォーレン・バフェット氏が指揮を取る、バークシャー・ハサウエィの社債利回りは0.89%(2012年2月が期限切れ)、そして同時期に満期となる米国債の利回りは0.93%だ。国債の格付けはAAA、そしてバークシャー・ハサウエィの社債はAA+だから、国債の格付けの方が上だ。しかし、事実は国債の利回りの方が高い。これが意味することは、投資家は、国債よりもバフェット氏を信じているということだ。」

もう一つ付け加えれば、ラーソン氏は、「米国債はトイレットペーパーより危険」、と結論している。




上は、長期米国債に連動する、iShares Barclays 20+ Year Treas Bond (TLT)の月足チャートだ。現在サポートゾーンの上辺がテストされ、低レベルに落ち込んでいるストキャスティクスを考えると、小さな反発が起きる可能性がある。このレベルを割ったとしても、ゾーンの下辺に支えられることが考えられるから、本格的なパニック売りが起きるためには、完全にゾーンを割ってしまう必要がある。








コメント

フィボナッチマン さんの投稿…
>投資家は、国債よりもバフェット氏を信じているということだ。

詳しい事はまったくわかりませんんが
これがリーマン破たんの時に一時的に起きた
スワップスプレッドのマイナス状態以来の出来事の要因なのかも知れませんね。

http://www.boj.or.jp/type/ronbun/rev/rev09j07.htm
鎌田 傳 さんの投稿…
フィボナッチマン さん

金融危機の頃を思い出すと、金融派生商品は、とても複雑で、いったい何が起きているのか全く分からない状態でした。難解なものには手を出さない、ということの大切さを教えられた人が多かったと思います。