デイトレードは最悪な職業!?

一行目を読んだところで腹立たしくなった。「デイトレーダーたちは分かっていない」、と題されたコラムで、ヘンリー・ブロジェット氏は、いきなりこう書いている。

デイトレードは、最も馬鹿げた職業の一つだ。データによれば、5人に4人の割合でデイトレーダーは資金を失い、コンスタントに利益を上げているのは100人に一人だ。こんな有り様なのだから、デイトレードをするより、バーガーキングで働いた方がマシだ。

予期していたように、「デイトレードがそんなにバカらしいものなら、なぜウォール街はデイトレードをしているのですか?」、という批判含みの質問が来た。

皆さんが分かっていないのは、ウォール街のトレーダーは、給料を貰って他人の資金でデイトレードをしているということだ。ウォール街の平均的なトレーダーは、トレード資金の1%から3%相当を年俸として受け取ることができ、平均的なヘッジファンドのトレーダーは、年俸+20%のトレード利益を報酬として得ることができる。

自宅でトレードをする平均的なトレーダーは、自分の資金でトレードをし、全ての費用(手数料、税金、リサーチ、情報)を自己負担しなければならない。

ウォール街のトレーダーがプロのフットボール選手なら、自宅からトレードをするデイトレーダーは、大学のフットボール選手だ。もちろん、学生チームがプロチームに勝利することもあるが、それが起きる可能性は極めて低い。一つ言えることは、ウォール街は、学生チームの市場への参加を歓迎している。

どういうつもりで、ブロジェット氏はこんなことを書いたかは分からないが、「コンスタントに利益を上げているのは100人に一人だ」、というデータは意味の無い数字だと思う。

デイトレーダーとして独り立ちしたい、という夢は、プロ野球の選手になりたい、という夢に似ていると思う。高校野球、大学野球で活躍しても、プロ球団にスカウトされるという保証はない。たとえプロチームに入団できたとしても、一軍でプレイできるという保証も無い。

では、最初からプロ野球の選手になることなど夢見ないほうがマシだろうか?ブロジェット氏は、「現実は厳しいのだから、バカな夢を見ないで、今の会社で働き続けなさい」、と言っているような気がする。それともブロジェット氏は、デイトレードで簡単に成功できる、と思っている人が意外に多いことに呆れているのだろうか?







ヘンリー・ブロジェット氏

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