金を節約したければ現金を使え!?

「私たちは、お金のことを論理的に考えることができない」、とスチュアート・バイス氏(コネチカット大学教授)は言う。こんな実験がある。

マサチューセッツ工科大学の学生が、ボストン・セルティクス(プロ・バスケットボール・チーム)の試合のチケットをオークションで買うことになった。グループAの学生は、チケット代を現金で払うことが命じられ、グループBの学生はチケット代金をクレジットカードで払うことが命じられた。

結果は、クレジットカードのグループは、現金グループを2倍以上も上回る金額を支払っていた。「現金での支払いは、実際に手元から金が去るため、無くなるという現象が極めて現実的だ。しかし、クレジットカードの場合は、その無くなるという現実感が欠けている」、とバイス氏は説明している。

それでは次の実験に移ろう。

ハーバード大学の学生に50ドルが与えられた。グループAの学生は、50ドルは授業料の払い戻しだと説明され、グループBの学生は、50ドルはボーナスだという説明がされた。

1週間後、それぞれの学生は、50ドルをどう使ったか、という質問を受けた。

・授業料の払い戻し、という説明を受けたグループは、50ドルを全部使うことはなく、平均で7ドル使っていた。

・ボーナスという説明を受けたグループは、平均で31ドル使っていた。

「金がどこから来たのか、どんな性質の金なのかということが、金の使い方に大きく影響する」、とバイス氏は語っている。

こんな話もある。

心理学の教授が、スタンフォード大学の学生に、こう質問した。「あるデパートに、15ドルの計算機と125ドルのジャケットが売られていた。もしセールスマンが、車で20分ほどかかってしまうが、もう一つの支店に行けば、同じ計算機を5ドル安く買うことができる、とおしえてくれたら、あなたはその支店へ行くだろうか?」

回答結果は、68%の学生は20分離れた支店へ行く、というものだった。しかし、ジャケットが5ドル安く支店で買える場合は、たった29%が支店へ行くと回答している。要するに、同じ5ドルでも、価格に対する割引率が重要なわけだ。








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