株の上昇には膨大な資金が必要?

(下記はcomstockfunds.comに掲載されたコメンタリーの要約です。)

マーケットに対する弱気論を語ると、「株に回されていない資金が、まだ十分に残っているから、そう簡単に株式市場が下がることはない」、と意外と多くの人たちから反論される。2007年の夏も同様に、大方の意見はこうだった。「世界的な規模で、膨大な資金があることを考えれば、ここからマーケットが後退することは難しい。」

ジョン・ハスマン氏が説明しているように、株の売買はプラスマイナス0だ。もし、Aが10万ドル相当の株を買えば、Aの口座から10万ドルの現金が無くなり、その金は売り手の口座に入る。要するに、株の売買で余分な金がマーケットに生まれたり、消滅することはない。

株価が変動するのは、マーケットへの資金の流入、または流出が原因になるのではなく、買い手と売り手のどちらが積極的であるかが決める。現に、実際に一株の売買が無くても株価は上がることがある。好例は、企業が好決算を発表すると、株が取引される前に、既に株価は大きく上がっている。その反対に、予想以下の決算発表なら、株価は実際に売られる前に既に下がっている。

更に、大した量を買わなくても、浮動株数の極めて少ない株は、株価が簡単に上昇してしまう。要するに、大量な資金がマーケットへ流入しなくても、積極的な買い手さえいれば株価は上がるわけだ。

このような当たり前な事実があるにもかかわらず、今日もアナリストや投資戦略家たちは、「まだ十分な現金が手付かずで残っている」、と株に対する強気な見方を繰り返している。もし誰かが、あなたに「十分な現金論」を語るなら、無視してほしい。

もし、ここから更にマーケットが上昇するなら、それは新しい資金が流れ込んで来たためではなく、単に買い手が売り手以上に積極的だったためだ。逆に、ファンダメンタルズ、そしてテクニカル要素が悪化となれば売り手が積極的になり、マーケットは下げ方向となる。






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