JPモルガンの見方

米国投資家たちの疑問に、JPモルガンのアナリストは、こう回答している。

・金融危機は完全に過去の物となったのだろうか?

金融危機は、ほぼ終わったが、経済危機は半分ほど問題が片付いた程度だ。景気の後退は止まり、既に回復が始まっている。しかし、景気が本当に回復するには、かなりの時間を要することが予想されるため、向こう2年間は高失業率、そしてデフレ圧力が続くことだろう。

・景気の回復は持続するだろうか?

世界の政府が協力して、前例の無い巨大な規模の救済資金を注入し、更に積極的な経済刺激策を実行しているから経済の回復は途中で崩れることなく持続する。

・現時点で株を買うのは遅すぎるだろうか?

企業利益の成長を考慮した場合、株は、まだ割高レベルに達していない。それに世界的に見てみると、投資家たちは、資金をまだ積極的に株に割り当てていない。

・悪性のインフレに襲われる危険性は、どの程度あるのだろうか?

市場に注入された莫大な救済資金を考えれば、高インフレの心配は確かにある。しかし、現時点において懸念されているのはインフレではなくデフレだ。言い換えれば、現在問題になっているのは、デフレをどうヘッジするかであり、インフレをどうヘッジするかではない。

JPモルガンは、こんなことも指摘している。

株式市場は、3月の安値から好調なラリーを展開しているが、一般個人投資家から、なかなか資金が流れ込んでこない。ここまでのラリーには、方策的なものが感じられるだけだから、一転反落の可能性がある。個人投資家たちの資金のほとんどは国債に回され、年金ファンドは、株の比重を減らすことをほのめかしている。株投資は死んでしまったのだろうか?現時点では、まだこの質問に答えを出すのは無理だが、極めて深刻な経済危機が、個人投資家たちを株から大きく遠避けてしまったようだ。








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