大衆がラリーに乗れなかったのは当たり前

「最近の好調なマーケットに、多くの個人投資家たちは参加していない。乗り遅れた投資家たちが、ここから参入してくるわけだから、マーケットは大した押し目買いの機会を与えることなく、あと10%ほど上昇するだろう。」 --- ステファン・ミューラー氏(F.I.B.)

なぜ個人投資家たちは、最近の上昇相場に乗ることが出来なかったのだろうか?下は、S&P500指数に連動するスパイダー(SPY)の週足チャートだ。


2007年10月、157ドルだったSPYは、2009年3月には67ドルで取引されていた。約57%の下落だ。多くの人たちは、ミューチュアルファンドを通して株に投資していたわけだが、マーケットがこんな惨たんたる状態になってしまったから、とうぜん株式ミューチュアルファンドも5割を超える下げとなってしまった。

これだけ口座残高が減ってしまえば、心理的なダメージも計り知れず、株に対する不信感は高まる一方だ。おまけに、世の中は不景気でどうしようもない状態に落ち込んでしまったが、連邦政府は好き勝手なことをして、膨大な損を出したウォール街を救済してしまった。これで大衆は、株に対する不信感だけでなく、金融機関に対して嫌悪感を抱いてしまった。

もちろん、無責任な投資アドバイザーにも責任がある。長く持っていれば、ミューチュアルファンドは、ほぼ確実に利益が出るなどと言って、売却することを勧めなかった。投資は自己責任、ということは分かっていても、莫大な損が出てしまうと、どうしてもアドバイザーを信じることはできなくなってしまう。

最近の相場、特に7月に入ってからの相場は買い難かった。下はSPYの日足チャートだ。



ここ1週間ほどの横ばいになる前を見てみると、マーケットは、ほとんど休むことなく上げてしまった。株の本や雑誌を読むと、上げが連続しているときは、感情的になって飛び乗ってはいけないなどと書かれているから、どうしてもマーケットに参加できなくなってしまう。それに、株を追うのではなく、20日移動平均線に株価が戻したところで買え、と勧める本も多いことも買えない原因になったことだろう。(後日、上げが続く場合、どうやって買うかを書いてみたいと思う。)





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