トレードに危険な投資家メンタリティー

株を買う前に、機関所有を調べることが大切だ、と言う人たちがいる。個人の力では無理でも、機関投資家には豊富な資金があるから、株価を簡単に動かすことができる。見捨てられた割安株を拾って、上がるのを忍耐強く待つのも良いが、できることなら機関投資家たちが買い足している銘柄に投資したい。

スコット・ブラウン氏(Investment U)は、こう書いている。

「機関所有は、ヤフー・ファイナンスで簡単に調べることができる。例えば、フォードを見てみると、現在44.6%の株が機関投資家によって保有されている。この数値をノートに記録して、一週間後、そして二週間後に、また調べてほしい。保有率は上がっているだろうか、それとも下がっているだろうか?もちろん、目だって上がっているようなら買いシグナルだ。」

当然のことながら、機関所有を気にするのは長期投資家であり、デイトレーダーたちはそんなことを調べることはない。極端な言い方をすれば、トレードの最中にファンダメンタルズを考えることは、トレードを失敗させる要因になる。ブレット・スティンバーガー氏は、こんなことを語っている。

こんなに強いマーケットなのに、数人のトレーダーは買うことができなかった。理由を尋ねると、現在の経済情勢を考慮すると、ここで買うことは考えられない、という答えが戻ってきた。

投資家の目でトレードに臨んではいけない。指標が強くなり、向こう数日間の上げが予想される状況なら、トレーダーは買いに焦点を合わせるべきだ。トレードは、短期需給バランスを適切に見極めることが重要であり、投資とは根本的に性質が異なる。

米国は膨大な赤字を抱えている。銀行は惨たんたる状態だ。個人消費が冷えこみ不景気は長続きする。それらの要素は、今ここでトレードをするかしないかを決める理由にはならない。

もう一つ付け加えれば、著名人の言葉にも注意しよう。投資をするなら、ジム・ロジャーズ氏やウォーレン・バフェット氏の意見は参考になる。しかし、ロジャーズ氏が農業関連が良いと語っていても、今日そのセクターが上がるという保証はない。



(ウォーレン・バフェット氏)






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