下記は、24/7ウォール・ストリート(247wallst.com)に掲載された、空売り残が大幅に増えた銘柄リストだ。 一番上の、Cisco Systems, Inc. (CSCO) で説明しよう。 2月29日(FEB 29)の空売り残は48,631,811株。そして3月14日(MARCH 14)、その数は73,069,889株に達し、CHANGEが示すように空売り残は50.25%の増大となった。 ご存知のように、空売りで利益を確定するためには、売った株を買い戻す必要がある。もし、空売り残の多い銘柄に、好材料が発表されたらどうなるだろうか?言うまでもなく、売り手たちは一斉に株の買い戻しにかかり、ショート・カバリング・ラリー(踏み上げ)という現象が起きる。 では、上記リストから4つ見てみよう。 T. Rowe Price (TROW)日足 質問は、「何が起きたら、売り手はパニックするだろうか?」だ。 見てのとおり、株価がレジスタンスラインを突破するようなら、売り手は買い戻しに忙しくなることだろう。 PAREXEL (PRXL)日足 何が起きたら、売り手はパニックするだろうか? レンジが形成され、横ばいが続いている。ブレイクダウンなら売り手の思惑どおり。しかし、ブレイクアウトなら買い手の勝利だ。 Micrel (MCRL)日足 踏み上げが、既に始まったような上げ方だ。現在、200日移動平均線の直ぐ下で足踏み状態だが、上放れとなれば、売り手は買い戻してくるだろう。 Patterson-UTI (PTEN)日足 レジスタンスを突破して高値を更新した。しかし、上ヒゲで分かるように、失速してほぼ安値引けとなった。ブレイクアウト失敗、という可能性があるから、これは空売り候補だ。 時間外取引で、JPモルガンに買収されることになった、ベアー・スターンズ(BSC)が5.2%の下落となった。原因は、ベアーの会長ジェームズ・ケイン氏が、3月25日に持ち株の560万株を一株あたり10ドル84セントで売却した、という報道だ。